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『あいつと服かぶってるよ・・』と嘆かなくても良い業界の裏側から考える2つの理由とは。

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ツィッターのタイムライン眺めてたら服が他の人とかぶつたとかそーでないとかみたいなのが目に付きました。

服が人とかぶったら恥ずかしいんですかね?

僕の周りにもかぶるのを嫌がる人はいましたが何でそんなに嫌がるんでしょうね。

僕はあんまり気にしない人なのでよく分かりません。

人が着てる服と同じ服を積極的に取り入れるとかはありませんが、たまに欲しくなったりもします。

今のアパレル業界考えたらかぶるのとかはしょーがないと思えるので今回はその理由を書いてみようと思います。

服がかぶるのがしょーがない理由 1 今のアパレル業界の状況

かぶるのがしょうがないという理由は大きく分けて2つ。

1つめは業界的な話です。

アパレルというかファッション業界全体は模倣の歴史です。

ファッションの流行と言えば聞こえは良いですが、それが流行するのは多くの企業やブランドがその服を模倣したデザインが市場に出回るからです。

昔は春夏、秋冬にコレクション(ファッションショー)を行うプレタポルテのブランドが流行の最先端でした。

プレタポルテとはザックリ簡単に言うとハイブランドと呼ばれるブランドです。

そのブランドが流行の起点となって同じ様なテイストの服が徐々に市場に浸透されていくイメージです。

ハイブランドの服なんて高価な服誰でも買えないじゃないですか。

だからそれ以外のブランドや企業がハイブランドが提案した服を模倣して消費者が買いやすい値段で提供するというのが主な流れです。

だってオシャレしたきゃ高いお金だしてハイブランド買ってじゃファッションなんて流行も浸透しないでしょう。

だからファッションの流行は模倣の歴史ですし、この先それはずっーと続きます。

で、今はというと業界全体がもっと厳しくなってきてて模倣というかもはやパクりと言っても過言じゃない状況。

服を買う人の人数が変わらないのに服を売る側の店が倍以上増えてる訳ですから。

で、トレンドが安く買えるファストファッションが市場に加わってくるのでファッション衣料の価格帯の基準はメチャクチャです。

アパレルは各企業生き残りをかけて必死です。

必死だから売上とらなきゃならない、売上とる為には売れる服を置かなきゃならない。

じゃあ売れる服ってなんだ?

ガウチョパンツが売れてる?じゃあそれを作ろう!

ってみんな考えてどのお店にもガウチョパンツが置いてあるみたいな。

結果、どのお店にも同じような服が並んでる。

今はそんな状況です。

市場に服を提案する側が皆同じよな服ばかり出してる訳ですから消費者である僕らがたまたま買った服がかぶるとしょーがないでしょ。

というか、かぶんなくても買った服は周りの人と似たような服になる構造になっちゃってます。

今のこの状況は。

そんは状況で人とかぶったとか騒ぐのはナンセンスでしょう。

服がかぶるのはしょうがない理由 2 コーディネート

もう1つはコーディネートです。

もうこのブログでは何回も言ってますが見た目のファッションはコーディネートで評価されるものです。

その服がお気に入りのハイブランドであろうが何であろうが他人はその人の全身を見て評価します。

だから例えその服が人とかぶったとしてもコーディネートは違う訳ですから気にする必要なんてないんです。

さすがに全身全て同じ服なんてあり得ないでしょ。

だからあんなダサい奴らと服がかぶったとかいって嫌がる人っていうのは自意識過剰か自分のコーディネートに自信が無いんじゃないか?とか思っちゃいます。

他人はかぶった服だけ見る訳じゃないので。

それともブランド服着る=オシャレ みたいな感覚でコーディネートという概念がないのかも。

服がかぶったって他の服との組み合わせ方で差別化すれば良いだけなんで気にする必要はないんです。

基本的に服装の差別化は

1 トレンドの最先端の服を着る

2 個性的なデザインの服を着る

3 コーディネートの工夫

の3つ。

このうち1はさっきも説明しましたが業界的な状況で差別化しにくくなっています。

ZARAなんてデザイナーが服をデザインして3週間でお店に並べられるスピード感ですから。

あと、1と2は紙一重みたいなとこがあります。

トレンド最先端の服を着たのは良いけど結果ほとんど流行んないとかありますから。

昔はメディアを含めたファッション業界の人達が『今年はこれがトレンドです。』っていう情報流したら消費者は『そーなんだ。よし買います。』みたいに素直にそれを受け入れていました。

今思えばトレンド情報というか一部の業界の人達の都合の良い提案だったんじゃないか?みたいなとこありますけど。

で、今の消費者はどんなリアクションかっていったら『へーそーなんだ。でも俺は今のままでもいーかな。』みたな雰囲気。

消費者の、価値観が細分化されてるので業界がトレンドを提案したところで受け入れにくくなってるんですよね。

去年くらいからファッション詩でメンズのパンツのタックイン(上着の裾をパンツの中に入れる)の着こなしをちらほら見かけました。

多分流行んないだろーなと思ってましたが案の定やってる人は極一部の人達だけ。

周りにいますか?タックインしてる人。

ちなみにレディースは流行ってましたね。

服じゃなくて着こなしの例えですが、流行るだろうと言われたからといってそれ通り浸透するとは限りません。

業界の人達が今年はコレくるでしょーとか言ってもわりと消費者は冷静というか生ぬるいリアクションです。

だからトレンド最先端と個性的な服は紙一重なんです。

差別化はされますが、理解出来る人がかなり限られますので。

あ、トレンド関係なしの個性的な服もありますからその場合は個人で楽しんでという感じですかね。

という事でやっぱりコーディネートで差別化なんですよ。

今の時代は。

市場に同じ様な服が並んでたとしてもその服の組み合わせ方は人それぞれなので。

僕はその組み合わせ方にその人の個性や知性を感じますから。

という事でまとめると

かぶってもコーディネートで差別化すれば問題なし

です。

今日は以上。

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