Photo by www.vogue.co.jp
前回のユニクロルメールのレビュー記事はかなりの好評ぶりでした。
そこで今回はユニクロルメールを着てオシャレに見える理由を書いてみました。
『そりゃーオシャレな人が選んでるからだろ・・』
そんなツッコミありがとうございます。
でもそしたらこの記事5行で終わってしまいます・・・
なので今回はオシャレと流行という同じ様で違う要素を踏まえてその辺を掘り下げてお話します。
なんでもう少しお付き合い下さい。
普通に書いていると分かりにくい部分もあるので、久しぶりにあの二人に登場させてからませる事にします。
登場人物
べっしー
ファッションスタイリスト兼ブロガー 30代
トシくん
べっしーさんの依頼人 30歳を機にファッションを変えようとべっしーさんに相談中
゛流行を取り入れる人゛の段階を表す流行のピラミッドとは
久しぶりのからみだね。今回はユニクロなどのファストファッションを着てオシャレに見える人っていうテーマ。
話題のユニクロルメールはチェック済みでセーターは発売日に買ったよ!!
でも確かにべっしーさんの選んだセットアップはメッチャオシャレに見えた。これって同じユニクロルメールでも選ぶ人や選ぶアイテムで変わってくるって事よだね?
そーだね。色々な種類の服があるから選び方に差は出てくるね
理由というか・・この場合、オシャレな人が選ぶからです じゃ『ハイそーですか』で会話が終了しちゃう。
何でそのオシャレっていう部分を今回は深く掘り下げて話ていくね。
トシくんの今使ってるスマホって買ってどの位経つの?
スマホもかなり普及されてるけど使ってる機種って人によって様々でしょ?最新機種からちょっと前の型、あとガラケー使ってる人もいる。
これはスマホに限らずどんな業種でもある商品のライフスタイルって言うんだ。
それでファッションも同様にあって、最新の流行から今の流行、過ぎた流行という物があってやっぱり取り入れている人も様々なんだ。
そして流行の流れの先端から末端までを何層かに分けて表示したのがこのピラミッド
解り易く言い換えると・・・
サイバー・・・凡人には理解しがたい近未来的ファッションを提案する人。
イノベーター・・・常に革新的な次世代ファッションを提案する人。
オピニオンリーダー・・・最新のファッショントレンドを発信する人。
マス・・・とりあえずファッション誌くらいは読み普通にデパートとかで服を買う人。(ここはさらに「ちょっとお洒落さん」と「普通な人」に別けられます)
ディスカウンター・・・服ならなんでも良い人。服に興味がない人。
※画像と文章はコチラから引用させて頂いています。
http://ameblo.jp/knitkitchen/entry-10631311505.html
そう。これが流行、ファッショントレンドのピラミッド。下に行くほど人口が多いという造り。
で、ここに分けられた層がそのままその人のファッション感度を表す目安になる。
流行に対していち早く反応するレベルみたいな物かな。
それがちょっと違うんだ。流行をいち早く捉えて取り入れる人は確かにオシャレなんだけど、全ての人がその人をオシャレと感じる訳では無いんだ。
さっきのスマホの話に戻るんだけど、1年位前にアップルウォッチって出たでしょ?
あのアップルウォッチをさ、ガラケー使ってる人が買うと思う?
イヤイヤ買わないでしょ。そもそもスマホを使いこなせるか怪しいし。
その通り。つまりアレの購入を考えているのはスマホを持ってる人でも常に新しい型を持ってる人。そうじゃない人は話題や興味がある程度。ガラケーの人は話題も興味もない。
これはさっきのファッションピラミッド層も同じ。一番下の人は一番上の人が、流行の最先端とか言ってもよく分からないし理解も出来ない。
あーそういう事か。いくら上の層が最先端でも見る側が同じように流行を捉えてなければ分からないって事か。
そう。で『オシャレだな』って感じられるのは基本的には自分の層よりも1個上の層の人達。人にもよるけど2個上位が限界かな。
そうだね。アパレル側でお客さんを考えた時に、このピラミッドの一番上と一番下の人達は基本的にはあまり重要視されていない。
へーそうなんだ。確かに興味ない人はセールで安くなってないと買い物しなそーだしね。
ちなみに一番上の人は売り手も考えてる事が追いつけないからやっぱり外される。
アパレルの市場ピラミッドから考えるユニクロルメールの位置
それでこのピラミッドの一番上と下以外のマス層と呼ばれる部分をもう少し詳しく分けた物があるんだ。商品を売るアパレル側から見たお客さんの区分けをピラミッドにした物がコレ
なる程。ユニクロは一番下の層だよね。あとは・・ちょっと難しくて分からないな・・
簡単に説明すると、一番上の海外ハイブランドは年に2回パリやミラノで開催しているコレクションに出てる超高級ブランド。代表的な物だとルイヴィトンやグッチ、サンローランなど。さっきの流行ピラミッドだとイノベーターに当たる人達。
海外ブランドはハイブランドまではいかない高級なブランドこれはちょっと分かりづらいかも。今人気なのがメゾンキツネとかアクネといったブランド。超高級までな値段はしないけどそれなりの値段はするかな。
大手セレクトはユナイテッド アローズやビームス、シップスなどの昔からあるセレクトショップ。この辺は流行のピラミッドだとオピニオンリーダに当たるね。
国内ハイブランドは国内で東京コレクションなんかに出てるブランドや感度が高い人向けに作ったブランドの事。ファクトタム、ラッドミュージシャンなんかが代表的かな
国内ブランドはマルイやパルコなどに入っているブランドをイメージするとわかり易いかも
タケオ キクチやメンズビギといったブランドかな。ピラミッドで言うマス層の人達になるね。
大体だけど横にある商業施設別に分けて考えると分かり易いかも。
あー確かに伊勢丹とか百貨店とかあんまし行かないから分かんないのかも。
ちなみにこのピラミッドもさっきと同様に下に行くほど人口が増える造り
ふーん。確かに郊外にあるショッピングモールとかは、施設自体が凄く大きいいから人が多そうだわ。
今回のユニクロルメールというのはこのピラミッドの中だと面白い位置になるんだ。
ユニクロ自体はそうだね。でもデザインを担当したデザイナーのクリフトルメールはピラミッドの一番上。
このデザイナーは以前に超高級ブランドのエルメスのデザインを手がけてた人なんだ。なんでピラミッドの一番上の服を作っていて一番上の服を知っている人
だから同じユニクロの商品でもルメールコラボの物はピラミッドの層が上がった場所に位置付けられる。
そうだね。でもこれには理由があるんだ。洋服のデザインや作りに関して言えば1個上がったミッドトレンドマーケット。これはピラミッドの構造上、流行を意識しすぎた服を作ってしまうと下の層が離れてしまうからなんだ。
そうか。さっきも言ってたよね。オシャレと感じられるのは1個上位までって
そう。だからデザインに関してはかなり下のヴォリュー厶層を意識して作られている。
普通の人が作った物ならね。でも作ったのはピラミッドの頂点にいる世界的に有名なデザイナー。つまりクリフトルメールという名前がブランドになってその価値を引き上げてるんだ。
そうか、普通の人が作ったちょっとオシャレなデザインのユニクロとルメールが作ったデザインのユニクロじゃ捉え方が違うんだ。
そう。特にこの名前の価値はピラミッドの上の層 トレンドやミッドトレンドの人達を意識している物。
だからトレンドマーケットなどの流行に敏感な人達でも買ってるって事だね。
そう。今回のコラボは企業側に立って考えると売上もそうだけど、ユニクロというブランドネームも幅広いピラミッド層にアピール出来るPR戦略なんだ。
まずブランド物にユニクロ合わせてコーデしてもアリでしょ!!っていう上層の人が増えてくる。そうする事でメインターゲットとなる下のヴォリュー厶層がユニクロに対して感じる価値が上がる。そして全体的に買う人が増えて行くっていう仕組み。
なるほどねー。という事は冒頭で言ってたユニクロルメールの選び方の違いってトレンドやミッドトレンド層とヴォリュー厶層の違いって事?
そうだね。ヴォリュー厶層というのは単純にそのゾーンの服しか持っていない人でやっぱりそういう人に比べると上の層の人は服を選ぶ基準が違ってくるね。
じゃあオシャレに見せる為には上の層で服を買わなきゃならないって事?
それが一番早い事は確かだね。やっぱり上の層は流行を意識した服がデザインされている物が店頭に並んでいる。それを着る事で得られる体感の経験値が上がるし。
例えば服のシルエットなんかは流行を意識したデザインだし、それは着る事で初めて分かるもの。
『あー今はこういう形なんだ。確かに着るとスッキリ見えてカッコイイな』こういうのって体感して把握するものだから。
あとは見た目の・・生地感とか。よく『安っぽく見える』っていうでしょ。あれって本当に安い生地を使ってたりというよりかは、そういうふうに見える生地の服を選んでるっていう事なんだよね。
あー確かに。洋服にかかる生地の値段なんて分かんないしね。
そう。でもやっぱり経験値があれば安っぽさに気付けるんだ。
そっか。普段からそういう店で買い物してればそういうのも分かってくるんだ。
その通り。だからユニクロルメールを選ぶ時もそういう経験値が影響してくるんだ。
あーそういう事か・・やっぱりオシャレになるのにはお金がかかるって事か・・
でもその体感とか経験値は服を買わないと分からないでしょ?・・トレンド層の服はお金かかりそーだしな・・・
だからそーじゃないって。確かに経験値は必要だけど服を買う事だけが全てじゃないよ。それに流行だけを取り入れる事がオシャレじゃないから。
教えたいんだけどだいぶ長くなったからこの続きは次回に持ち越すね。
・・・という事でこの続きはまた来週・・だそうです。
まとめ
夢中に書いていたら話がだいぶ長くなってしまったので一旦今回はこの辺で区切りますね。
話の途中になってしまったので今回の記事のみでの要点をまとめます。
ユニクロルメールを着てオシャレに見えるというのは2つポイントがあります。
1つはユニクロと世界的デザイナークリフトルメールのコラボ商品の認知度とブランド力です。
これがユニクロでデザイン担当の※田中さんデザインの物だったらまた違ってきますから。
>※田中さんは例えであって実在しません。たぶん。
もう1つは記事中にもあった選ぶ人の経験値ですね。
ある程度流行を意識した服のお店やブランド服を着てる経験のある人と、そうでない人では選ぶ服やコーディネートの仕方に差がでます。
しかし、かならずしもお金をかけて流行を意識した服を着てる人が全てオシャレに見える訳ではありません。
記事中にも言いましたが、登場したピラミッドの図はあくまでも流行を取り入れる人達の層図であってオシャレに見える人の図ではありません。
その辺は長くなりすぎたので次回書きます。
次回の記事はコチラ
⇒同じユニクロで何でこんなに違うの?自分のファッションをオシャレに見せる為に絶対に必要な2つのポイントとは
使えるオシャレな大人のファッション関連のまとめ記事はコチラです!!
⇒大人のオシャレなコーディネートに関する仕組み、仕方 記事 一覧