先日こんな記事を見かけました。
ステージでは、タレントの石塚英彦(Ishidzuka Hidehiko)をはじめ、4人組アイドルグループ「ポッチャ(Pottya)」がトークやダンスを披露。さらに、一般公募の男性11人がモデルとしてスタイリッシュな衣装でステージ上を堂々と闊歩(かっぽ)し会場を盛り上げた。
コレクションとはザックリ説明するとステージ上をモデルが歩いて観客やメディアに着てるファッションを披露する物です。
ファッションで有名なのはパリコレとかミラノコレクション、あとは東京コレクション。
これらはファッションやアパレル関係者なら当たり前の認知ですが一般の人からの認知はそれ程ありません。
が近年はそのようなコレクションを一般の人にも認知してもらおうという流れがあります。
それで有名なのが「東京ガールズコレクション」。
こちらは先程紹介したファッションショーよりももう少しリアリティある物で、モデルが着てる服を購入する事が出来るというショーです。
ファッションショーのイメージって皆さん多分、「こんなん着て待ち歩けねねーよ」的なのがあると思いますが、このガールズコレクションは普通に街で見かけるようなスタイリングになっています。
そしてそんな東京ガールズコレクションの流れから「東京ポッチャリコレクション」が実現された模様です。
今回はそのショーとそこから感じた事をお話します。
なぜ?オシャレなデブのコレクションを開催したか
このショーは太めの男性をターゲットにしたファッション&ライフスタイル誌「ミスター・ベイブ(Mr.Babe)」が企画で衣料品製造販売会社のサカゼン(SAKAZEN)の協力の元開催されたとの事
「ただの宣伝でしょ?」
確かに東京ガールズコレクション同様にそう言われる目的ではあります。
しかし、僕はこのコレクションには宣伝以外にもコレクションを開催した方々の熱い想いを感じました。
そもそもコレクションは物凄く費用がかかる物です。
パリコレなんかでも勢いあるブランドや安定して収益を上げてるブランドは継続的に毎年ショーを行っております。
が、それが下降線になると形式がファッションショーから展示会に変わったりします。
僕は、あれ?このブランド去年はショー開いたのに今年は展示会になってる・・あまり売れなかったんだな・・
とか考えちゃいます。
宣伝するだけならわざわざお金をかけてショーをする必要もなく展示会とか広告とかで十分なんですよね。
じゃあ何故?お金をかけてまでわざわざファッションショーを行うのか?
それはブランドのデザイナーやそれを経営してる会社によって様々な狙いがあるので一概にコレだ!!とは言えないのですが、僕の解釈はブランドや主催者のメッセージを伝える為です。
それはブランドや会社などの発信者はコレクションを通じて世の中に自分達はこういう未来と服を提案していきたいというメッセージです。
だからプレタポルテ(パリコレ、ミラノコレクションなど)のショーから世の中のファッションの流行が生まれるのです。
話をポッチャリコレクションに戻します。
ではポッチャリコレクションの開催者達はどんなメッセージを発信したのか?
僕はコレクションの主催者でも開催した側の人でもないので、これは僕自身は
太ってる人でもファッションを楽しんで欲しい、もっとファッションを身近に感じて欲しい。
と感じました。
レディースファッションでは、芸能人の渡辺直美さんが自身のプロデュースするアパレルブランドを立ち上げてそれがかなりの人気ぶりです。
【小物】渡辺直美のブランド「PUNYUS(プニュズ)」のデザインがかわいい♡
(プニュズ)
太めの女の子のためのブランド http://laughy.jp/1434701360244139474引用
もはやレディースでは痩せてる太ってるなどの体型関係なくファッションを楽しむ流れは定着しています。
そういう流れもあっての「東京ポッチャリコレクション」開催なのかなと。
デブか?痩せてるか?お金があるか?ないか?の考えは時代遅れ
一昔前だとファッションとかオシャレって本当に限られた極一部の人達が楽しむみたいなところはありましたね。
今と違って流行の服はそれなりにお金をかけてある程度のブランドを身に付ける必要があったし。
じゃあ今は?というとH&MやZARA、UNIQLO といったファストファッションブランドが出てきて、流行を手軽な値段で楽しめる様になっているんですよね。
おそらくその商品展開内容から考えれば、下手に中途半端にお金をかけて服を買うよりはH&MとかZARAの方が安く早くトレンドの服を買えちゃえますから。
UNIQLOはその2つとはまた少し違いベーシックで良質な物を手頃な値段でみたいなとこですが。
同じ様な考え方で、太ってるからファッションは着れるものなら何でもいいとか、太ってるからオシャレは無理みたいな考え方はもう古くなってきてますよね。
現にこうやってコレクションを開催してますから。
ちなみにこのコレクションに登場したモデルさん達は一般公募で全員80キロ以上らしいです。
カッコよく見える様に工夫されて撮影されているのでしょうが、それでも画像を見る限りそんなに体重があるの?って雰囲気です。
photo by http://www.afpbb.com/articles/modepress/3101774?pid=18321966
photo by http://www.afpbb.com/articles/modepress/3101774?pid=18321966
photo by http://www.afpbb.com/articles/modepress/3101774?pid=18321966
何かみんな楽しそうですよね。
よく
お腹周りが気になるからそれをカバーする服や着こなしを教えて下さい
太ってるので痩せて見える服を探してるのですが?
みたいな相談を頂きます。
洋服は体型をカバー出来ますし、実際に選ぶ服や着こなしで見え方にかなり違いを生み出す事も出来ます。
そしてその様な提案をしたり実際にブログで僕も記事として書いています。
でもよくよく考えるとそれってネガティブな発想と解決策ですよね。
このショーに出てる人達はショーなので楽しいし、そういうふうに見せるのも仕事なのでしょうが何か服を着る上での根本的な事を考えさせられました。
やっぱり自分が着る服を、ファッションを楽しむという事がベースである人は何というか凄くキラキラ見えるんですよね。
なかなか上手い表現が見つからず申し訳ないのですが。
これはさっきの渡辺直美さんのブランドの事を書いている記事なのですが
もともとポチャ服で太めの女の子のブランドなのに、そのターゲット以外の子達にも人気なのって渡辺直美さん自身が凄くファッションが好きで洋服を着るのを楽しんでるからではないのかなと考えてます。
楽しんでる事が周囲に伝わるんですよね。
ああいう明るいくキャラクターって言うのもあるのですが、それも含めて着てる服が色々な女性達に可愛く見えるのでしょうね。
だからというのも変ですが、太ってる人も体型が気になる人もまずはファッションや服を着る事を楽しむ事が良いのかなと。
逆説的ですが、その楽しむ事が結果的に体型をカバー出来たり、痩せて見えたりするのではないかなと。
お腹が出てきて恥ずかしいし隠したいからそういう服を探す のではなく
どんな服きたらカッコ良く見えるかな みたいなモチベーションの方が気持ちがワクワクしてきますよね。
そしてそのワクワク、楽しさが見た目の表情や雰囲気になって出てくるんですよ。
もう世の中は体型やお金関係なくファッションを楽しめる時代になっています。
楽しんだ物勝ちですよ。