僕は昔から洋服が好きです。
アホみたいに服にお金をかけてコレクションを展開してるようなプレタのハイブランド物を買い漁ってました。
昔はハイブランドが着こなせればオシャレみたいな風潮ありましたから。
でも、今はそんな風潮なんていうのは風化しており、皆それぞれ自分の身の丈にあった範囲内でファッションを楽しんでいる様に感じます。
でもみんな何処で服を買ってどんな組み合わせしてるんでしょうね。
気になりませんか?
自分は私服に関してはある程度気にしてる方だとは思う。
けど周りの人はどの程度服にお金を使ったりどんなスパンで買い物してるのか?
そこで、今回は昨今のアパレル業界の動向から世の中の人達がファッションをどう楽しんでいるのか?を考えてみました。
アパレル不況の中の勝ち組企業
まず、冒頭からアレですがアパレル業界は今かなりの不況です。
そーとです。
最近だとアパレル衣料品が主軸である百貨店の売上前年比なんかは毎年上回ってる事の方が珍しすぎる状況。
百貨店の服ってファストファッションの物に比べたらちょっと高いし、それが売れないっていうのはあまりそこで売ってる服にみんな価値を感じてないんでしょうかね。
そんな百貨店が売れない原因は細かく言っても眠たくなってしまいますのでざっくり言うと
トレンドが緩やか
低価格ブランドの見た目と品質の向上
どのお店でも似たり寄ったりの商品
ってとこです。
流行が去年と同じようであれば、わざわざ服を買い換える必要ないし、どの店行っても似た様な服ばかりだったら多少品質が落ちても安い服を皆買うんだろうなと。
かなりのザックリ説明ですんません。
ただ不況だとはいえ服が全く売れない訳ではありません。
で、この表。
【2015年 アパレル業界(国内) 売上高ランキング】
【売上高】
1位 ファーストリテイリング・ 1兆6817億円
2位 しまむら・・・・・・・・・・5470億円
3位 ワールド・・・・・・・・・・2985億円
4位 オンワードホールディングス・2635億円
5位 青山商事・・・・・・・・・・2217億円
6位 アダストリア・・・・・・・・2000億円
7位 ワコールホールディングス・・1917億円
8位 AOKIホールディングス・・・1838億円
9位 TSIホールディングス・・・・1672億円
10位 グンゼ・・・・・・・・・・・1411億円
去年のアパレル業界の売上ランキングです。
1位がぶっちぎりのダントツですね。
この1位のファーストリテイリングという会社が皆さんよくご存知のユニクロの会社です。
このファーストリーディングはユニクロの他にもguやtheoryといったブランドを持っていますが、売上の8割がこのユニクロと言われています。
このうちユニクロの海外事業を除き国内の数字だけを見ても国内の売上の約7割はユニクロが占めています。
こちらの数字を元にしています⇒ファーストリーディング決算サマリー
ファーストリーディングの総売上の7割が1兆1771億でそれが全て国内のユニクロの売上です。
日本国民はみんなユニクロで買い物してるって事です。
2位のしまむらもユニクロと同系統の安価な価格帯のファストファッションと言えます。
1位と2位のファストファッションブランドの企業売上を合わせたら3位以下のブランド服企業売上全て足しても敵いません。
これにZARAやH&Mら海外のファストファッションの数字が足されたらもっと差が開くでしょう。
それだけファストファッションが世の中の人達に支持されているという事です。
ファッション誌の特集から世の中が見える
次にこのファッション詩
ちょっと前のレディースの雑誌です。
ここで注目して欲しいのは表紙のタイトルです。
ちょっと読みづらいのですが ZARA ユニクロ GU H&M があれば秋のすべりだし上々 と書いてます
雑誌の表紙で大きく出してるタイトルはその雑誌で一番のウリの内容の特集記事です。
その特集記事にファストファッションを代表する4ブランドを組んでるという事です。
いやーファッション詩がファストファッションをメインに特集する時代になったかと感慨深いですね。
昔のファッション詩でこんな特集はほとんど見かけませんでしたから。
ファッション詩って年々発行部数が落ちてきてるんですよね。
こちらのブログにかなり詳しい数字が記載されます。
あまり細かく説明してもしゃーないので一部のみ説明すると、海老ちゃんが載ってたCanCamというレディースファッション誌が全盛期で月80万部数。
あ、CanCanの海老ちゃん知ってます?
僕と同じ世代なら聞いたことはあるだろうとは思います。
でいまのCanCamの発行部数が月11万部数。
みんなファッション詩見なくなってますねー。
わざわざお金払って雑誌買わなくてもネットとインスタからファッションの情報はタダで得られますから。
で、そんなアパレル業界同様に不況なファッション詩業界が少しでも多くの人に購買して欲しい為に組んだ特集がこれです。
この雑誌の特集記事に今の世の中の人達のファッションの楽しみ方が表れてるなーとか感じました。
特集の内容はこの4つのファストファッションブランド事に商品を紹介。
面白いのが全身そのブランドではなくそのブランドを含めた違うブランドをMIXさせたコーディネートが載ってるという事。
まー全身そのブランドコーディネートだったらブランドの公式ホームページかなんかに載ってる訳でこうなるのは当たり前といえばそうなのですが。
雑誌の編集者はファストファッションをこんなふうに編集すれば、読書はその情報に共感し価値を感じて購入すると考える訳です。
いくらユニクロを持ってる人が多いからとはいえ、常に全身ユニクロで良いという人ばかりではありません。
みんな全身ユニクロだったらそれは制服とかユニフォームとかの類いになってしまいますから。
だから値段の安いファストファッションを含めながら自分の好きなブランドや服をコーディネートするのです。
おそらくあのアパレル業界の数字を見る限り、このような服の購入の仕方だったりコーディネートの仕方はもうほとんど変わらないのかなと思います。
『ユニバレ』って言葉ありますよね。
ユニクロだとバレた。の意味です。
この世の中の流れだともうそんな言葉も無くなってきそうな気配があります。
ユニクロはバレても恥ずかしいとか嫌だとか感じさせないブランドになってきてます。
あれだけ売れてれば隣の人もその隣の人も持ってたり着てたりする訳でバレたところでどーって事ないでしょう。
レディースでこんな感じなのでメンズはもっと極端じゃないですかね。
市場規模がレディースよりも全然低いので。
この様な世の中の流れになっているので昔の僕のように単純に値段の高いブランド服を買って着るだけではほとんどの人に共感を得られる事は出来ないでしょう。
ではどんな服を着ていれば共感を得られたり人からオシャレと評価されるのか?
その答えは 何を着るか?ではなくどう着るか? です。
ブランド服もそうだし、ファストファッションもそう。
もう何を着るかは問題ではなく、沢山の服から自分が好きで自分に合った服を選ぶ目とコーディネートです。
それが評価される世の中になっています。