今日は主に30代の男性に向けての話です。
よく、オシャレとかファッションとかいう単語を聞いただけで『センスないから』とか『お金がかかる』という認識を反射的に持ってしまっている人がいます。
要は
諦めるの早っ!!
と思う訳です。
男性の場合って女性のように着飾るといった概念がほとんど無いので、服は別に生活に困らなければ必要最低限で持ってればいいというのも分かるんですけどね。
でも今の時代って、オシャレに対してそんなに高いハードルでセンスとかお金とか求められてる訳では無いんですよね。
この辺の時代の流れとか空気感みたいな物は、僕の場合はずっとファッションに携わっているから把握してるのであってそーでない人は分からないですよね。
なんで今回は30台の男性に焦点を当てて今の時代のオシャレはそんなにハードル高くないよ的な話をしよーかなと。
12~13年前のファッショントレンド
冒頭で話してたオシャレはお金が~とかセンスが~とかという認識は自分が服に1番興味関心があった時期の流行だったり、周囲の環境からくるものと考えられます。
例えばカラオケ。
音楽が好きな人やカラオケが好きな人を除けば、行く機会というのは社会人になるにつれ減ってきますよね。
そーすると歌える歌が自分がよく歌ってた時期の歌になってきます。
だから最近流行ってる曲とかうっすらテレビとかで聴いたりはするけどそこまで詳しい訳でもない。
ましてや、それを歌うとなればやっぱり難しい訳ですよね。
これ、ファッションも同じで好きな人は別として自分が興味関心が合った時期から今にいたるまでやっぱり徐々に関心が薄れてる訳です。
音楽は自分が意図しなくともテレビとか見てれば、その情報は入ってきたりします。
しかし、ファッションの場合、意図してお店に行ったり情報を集めたりしなければその流れを把握するのはかなり難しい物です。
そして多くの人のファッションの認識が、ここでいう興味関心があった時期の感覚で止まってる可能性があるのです。
なのでここでは30代の男性がファッションに興味関心があった時代から今の時代との違いを話していきます。
まずはファッションに1番興味関心があった時期です。
これはほとんどの人が学生時代を含む20代前半の頃と考えられます。
今からだと12年とか13年位前でしょうか。
2005年付近としてその頃のファッションの流行を遡っていきましょう。
その頃のメンズファッションの筆頭はドルチェ&ガッバーナとディオールオム。
ファッションにあまり詳しくない人でも一度な耳にした事はあるブランドでハイブランドとかラグジュアリーブランドと呼ばれてる物です。
とにかくこの2ブランドは着てるだけでオシャレみたいな勢いがありました。
そして高価で豪華なハイブランドを身に付けるのがオシャレという流れを作ったのもこの2ブランドと言って過言は無いでしょう。
周りにいませんでしたか?
その金は何処からくるのか?とツッコミを入れたくなる位高いブランドの服を着てるヤツ。
ちなみに僕もそのヤツに含まります 笑
ディオール好きだったな…遠い目
で、びっくりするのが当時の日本のブランドはディオールオムのデザインそのままほぼまるパクりで出してるとこが結構ありました。
名前は出しませんが今海外のコレクションや展示会に出してる超有名なかの日本のブランドとかも当時はまるパクりすぎて笑いました。
今はそのブランドは全然そんな事ないですよ。
そのぐらいこの2つのブランドが日本のメンズファッションに大きな影響を与えていたという事です。
ドルチェ&ガッバーナの方は当時ギャル男とかお兄系とか呼ばれてた人達が好んで着てたりしました。
じゃあ当時の人が皆それを着てたか?といったらそんな訳はなく、その他の人達はおそらくマルイとかパルコとかのファッションビルで買い物してたのかなと。
当時からユニクロもありましたが今に比べるとメンズのデザインはとにかくダサすぎて着れた物じゃなかったです。
この辺はこの世代の人なら分かるかなと。
フリースとかは暖かくて便利だったんですけどね。
ファッション性は皆無でした…
なんで学生とかでユニクロ着てたりするとちょっと恥ずかしいみたいな感じでしたね。
だからちょっとオシャレな服にしようとするとお金が多少かかったんですよ。
さっきも言いましたが皆がみんなハイブランドのような服を買ってた訳じゃないけど、それなりな格好するにはマルイとかのファッションビルで服を買わなきゃなんで。
ここで売ってる服だってそんなに安い物じゃないですよ。
学生とかだったら余計にそう感じますよね。
時代的にはメンズもレディースも含めてブランド物の服とかバックとか持ってればオシャレみたいな流れでした。
ファッションとかオシャレに関心がある人達でもお金がかかるという認識はあったのかなと。
あと着てる服が高価なブランド服とかだと、着こなしとか余計に難しく考えてしまうとこもあったのかなと。
そんだけお金がかかる物を着るのであれば、ある程度知識は持っておかなければみたいな。
全然そんな事ないんですけどね。
実際そーいう高い服着てた人全てが知識とかセンスとかあったか?といえばそーでもないんてますけどね。
むしろそんな物がない人が大半で着たもん勝ちみたいなとこありました。
僕の知人で5万円以上するドルチェ&ガッバーナの靴を買って3日後とかに●ンコ踏んでましたから。
その人、翌日からあだ名がウン● ガッバーナ。
知識とかセンスとかあったもんじゃない。
さんざんちょーしこいて自慢してたんで、メチャクチャ笑いました。
今思い出してもやっぱり面白い。
ただそーいう服を持ってない人や着た事ない人からしたら、やっぱりオシャレはお金がかかって難しいんだろーなって感じてしまってたんだろーなとも思います。
こーいうファッションの時代背景があってオシャレはお金がかかるし知識やセンスが必要みたいな印象になっていったんだろーなと。
そんな時代でした。
今の時代のファッションの楽しみ方
じゃあ自分達が二十歳そこそこの時にそんな時代だったけど今の人達は?といったらやっぱり変わってる訳です。
今やユニクロはアパレル業界ではダントツのトップ売上です。
世の中の色々な人に支持されるブランドになってますよね。
勿論メンズの商品も当時と比べたら雲泥の差ですよ。
ユニクロに限らず安価な量販店は当時に比べたら格段にそのファッション性がアップしてます。
ちなみに前にお茶してた時に隣にいた大学生達はしまむらのダウンを買うか真剣に悩んでました。
しまむらですよ。
僕らが二十歳そこそこだった頃にしまむらで服を買うか?という選択肢すら無かったはずでしょう。
今、世間に溢れる洋服はデザインとかファッション性だけを考えればほとんど横ばいのボーダレス状態です。
そしてこの記事です。
WEARで2016年最も見られたコーディネートは?独自のトレンドランキング発表
これはWEARという服のコーディネートを投稿するサイト。
一般の人が投稿したりそれを見て参考にしたりするサイトです。
主に若い20代中心の人達が投稿しています。
で、去年のレディースでコーディネート着用が多かったTPO3がGU ユニクロ コンバース になります。
メンズが同じくユニクロ GU NIKE になります。
ちなみにコーディネート着用と言いましたが全身全て同ブランドはほとんどありません。
あくまでもコーディネートの一部です。
この記事から分かるのは今の若い世代の人達のファッションとかオシャレとは昔のそれとは真逆という事。
ブランドの有無はほとんど関係なしに自分の好きな服を好きなようにコーディネートして楽しんでいるのです。
ここには社会的な収入の格差の影響なんかもあるのですが。
また、若い世代ばかりではありません。
平日の昼間にやっているTV番組でヒルナンデスという番組があります。
主に主婦をターゲットとした番組ですね。
この番組のコーナーにはファッションに関する物がいくつかあります。
ユニクロで~(ゲストの芸能人)をオシャレに とか H&Mでとか のコーナーや、ユニクロのお店の中で限られた服のコーディネートは誰が1番オシャレなのか など。
要はファストファッションでオシャレするみたいな趣旨の物です。
これほぼ長い間毎年毎週のようにやっている定番コーナーになってます。
もう全身ブランドコーディネートとかは論外、ブランドをちらつかせるだけでもうすら寒い状況なんです。
別にブランド物やそれを身に付けてる人達を否定してる訳じゃないです。
ただwearの記事とかヒルナンデスの定番コーナーとかから考えると、世の中の大半の人は自分の身の丈にあった服をどうオシャレに着るか?で楽しんでるのかなと。
今は冒頭でいってたオシャレにはお金が~とかセンスが~とかの認識とはちょっと違う時代なんです。
だからこそ今までファッションに興味を持ってなかった人や学生時代からブランクがある人はもう少し気軽にファッションやオシャレの事を考えて興味を持って欲しいなと考えてます。
でもやっぱり気軽にファッションとか気軽に言われても困るんだけど…
あーそんなツッコミですか。
そうですね。
今の時代、ファッションで少しでもオシャレを考えるのであれば1番は情報です。
先ほど紹介したwearやヒルナンデスのコーナーも全て情報。
みんなそういうファッションの情報を集めて自分に取り入れたり、共有したりしながら共感しあっているのです。
さっきも言いましたが世の中の服のデザインやファッション性はボーダレスになっているので工夫次第で安価なファストファッションでもオシャレに見せる事が出来ます。
なのでまずは情報なのです。
情報の集め方はこちらにも詳しく書いてますので是非。
洋服選びのリテラシー!!身に付けないと必ず損をしてしまう驚くべきアパレル業界の仕組みとは
情報は能動的に集めようとすれば誰でも簡単に集められます。
今、ファッションに興味を抱いたりオシャレしようと考えるのであれば、お金とかセンスじゃなくて情報です。
これを上手く集めれば誰でもそれなりにオシャレは楽しめますし、周囲や世の中もそんなスタンスを受け入れてくれる世の中です。
この記事を読んだ30代の男性が一人でも多く今よりもくファッションに興味、関心を抱いてくれたら嬉しいです。