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今回も前回の続きになります。
前回を簡単におさらいすると
ファッションの見方は人それぞれで、その中でもマス層と呼ばれる人達が多いという事。
マス層は集団、大衆という意味が含まれていて、相手に同調する特性があるという事
同調から相手にオシャレと思われる前提として共感できるポイントを抑えるという事。
ここまでお話しました。前回のお話はコチラ
⇒同じユニクロで何でこんなに違うの？自分のファッションをオシャレに見せる為に絶対に必要な２つのポイントとは
ただ共感できるポイントを抑えるだけではまだ『オシャレだね』とまではいきません。
ではオシャレと思われるには他に何が必要なのでしょうか？
今回はそこから先のお話になります。
登場人物
べっしー
ファッションスタイリスト兼ブロガー ３０代
トシくん
べっしーさんの依頼人 ３０歳を機にファッションを変えようとべっしーさんに相談中
オシャレに見せるポイントとは？
そーだね。前回はオシャレに見せるには共感出来るポイントを抑えるとという話までだったね。
そうだね。じゃあ例え話をしよう。トシくんはカレーライスは好き？
いきなりだな。好きだよ。よくお昼に食べたりするね。
カレーライスは嫌いな人の方が少ないよね。お店は色々知ってるの？
結構色々な店に行ったかな。美味しいとこはチェックしたし・・イマイチなとこもあったな・・
そーなんだ。じゃあ同じカレーライスでもそうやって味に差が出てしまうのは何故だと思う？
そりゃー秘伝のスパイスとか隠し味的な物が入ってるからでしょ。
まあそういうお店もあるよね。ここで言いたいのはカレーライスという共通の料理でも比べた時に差が出るという事。
これはファッションも同じで、共通するポイントを抑えていても全く同じ格好という人はいない。
つまり、オシャレに見えるポイントは他の人との違いという事。
正解なんだけど今の答えは正確ではないかな・・・カレーもさ、秘伝のスパイスがメチャクチャ辛くてインド人しか食べれないレベルだったらお客さんは美味しいとも感じないよね？
服も同じで人と違う服でもあまりにも違いすぎると奇抜に見られたりする訳。だからカレーと同じで食べて美味しく感じられる範囲での違いを感じさせるという事。
そうか・・共感できるポイントを抑えなきゃだもんな・・でもそうすると矛盾するよね。共感させる事と人との違いを出すって事。
そーなんだよね。実はオシャレって言うのは共感と人との違い、一言で言うと個性の相反する要素が混ざっている事なんだよね。
だから個性の出し方が重要なんだ。個性の出し方は、さっき言ってた人と違う服を着るという事だけじゃないよ。
そーだね・・・またカレーに例えよう。トシ君は何カレーが一番好きなの？
カレーはカツカレーかな。ボリュームあってお腹いっぱいになるし。
えーと、チーズ入りのとか・・・シーフードも好きかな。
へーそうなんだね。同じカレーでも色々な種類と違いがあるよね。違いって何？
そう。服と服の組み合わせ方の違い。コーディネートの仕方。ここで重要なのがカレーで言う食材の使い方。カツもチーズもシーフードも皆慣れ親しんだ食材。これがレアなカエルみたいなゲテモノ料理がカレーの食材だと皆引いちゃって食べれない訳。
そうか！！よく分からない違いすぎる服を使うと奇抜に見られるっていうのはそういう事か。
そう。だから皆が知っているようなデザインの服を、組み合わせ方で個性を出すという事。
２つの服装の間の服装
で、その服の組み合わせ方ってどんな組み合わせ方なの？
そうだなー・・それを話す前にまず昔からある日本人の服に対しての考え方みたいなのを説明するね。
それは聞いたことがあるかな。何かおめでたい時の服でしょ？
そう。ハレて言うのは晴れという意味合いを持っていて、簡単に言うと一生に一回あるような大事な場面の事を言うんだ。その場面って何か分かる？
その通り。対してケというのは普段の日常の生活の事を指すんだ。つまり晴れ着は結婚式、ケ着は普段着って事。
※コチラに記載されている内容を一部引用しています
⇒
ハレとケウィキペディア
今はケ着とは言わないんだけどね。ここで言いたいのは昔から日本人は結婚式などのフォーマルな席の服装と普段着である私服を分けて考えていたという事。そしてそれは今も続いている。
そうだね。ちなみにここでのフォーマルな格好はビジネスでの席も含まれる。日本人がスーツをヨーロッパから取り入れたのは国と国の外交をスムーズに進める為だからね。その前の男の晴れ着はスーツでは無かったし。じゃあ普段着は？
トシくんが今着てるパーカーとかね。そしてこの普段着の考え方も昔から強く根付いてしまっている所がある。
そう。ジーパンやパーカーとかのカジュアルな服装。結婚式やビジネスのスーツ着用はそれが義務付けられている部分もある。でも普段着は自由で、何を着なければならないという決まりは無いよね？
そりゃー普段の私服に何着ようが誰も文句言わないでしょ。
そう。でも決まりはないんだけど普段着はこういう物だって決めちゃっている固定観念みたいなのがあるんだ。それが普段着ているパーカーやジーパンなどのカジュアルウエア。
あーなる程・・確かに別に教わった訳じゃないけど普段着はスーツ以外ていうのはあったかな。でも何でそんなふうになっちゃたのかな？
さっきも言っていたハレとケという服装を分けて考える習慣と、第二次世界大戦後のアメリカからのカジュアルウエアからの流出が関係している。
カジュアルウェアが普段着ってふうになっちゃったんだね。
今言った一連の流れが全てではないし極端だけど、考え方の１つではあるかな。
で、話を服の組み合わせ方に戻すと、今の日本の男性はこの普段着であるカジュアルウェアでまとめている傾向が多い。全てでは無いけど。
だからその普段着の服の組み合わせ方を変える事が、さっきも言っていた違いや個性を表す物になるんだよね。
じゃあその違う組み合わせって何か？ハレとケを考えれば分かる。ハレとケってどんな服装だっけ？
ハレは結婚式とかビジネスで着るスーツでしょ？でケは普段着だからカジュアルな服
そうだよね。そしてその２つと違う服装コーディネートなのが、そのハレとケの間の服装。
そう。皆その２つの服装を極端に分けってしまってる。だからその２つに変わる３つめの服装コーディネートが間の服装。それは、スーツでもなく全身カジュアルでもない服装コーディネートを服と服の組み合わせで表現するって事。
それが共感できるポイントを抑えながらも他の人との違いを出すオシャレな服装って事？
その通り。さっきのカレーの話じゃないけどスーツもカジュアルウエアも食材になる服単体では皆知っている慣れ親しんだ服になるからね。あとはそれを２つの間になるような服の組み合わせ方をするって事。
前々から言ってるけど、これがキレイめカジュアルとかトラッドを崩すとかドレスダウンっていうコーディネート。
そうか！！前から言ってたスーツ基準で服装を考えるとオシャレに見えるっていうのはこういう事だったのか。
そうだね。このハレとケの間、スーツとカジュアルウェアの間のコーディネートは服の組み合わせ方のバランスを取るとも言われてる。このバランスも重要。
なるほどね。べっしーさんがユニクロでもオシャレに見えるのはこの間のバランスが良いからって事だったんだ。
そうだね。最近のユニクロの商品ラインナップはカジュアル一辺倒だけじゃないから、こういうバランスを意識した商品の選び方をすればオシャレに見せる事も可能なんだ。
今回を含めて３記事程かかってようやく説明できました。
長かったですね・・・・
キレイめカジュアルとかドレスダウンとかの考え方の概念は昔からあったのですが、それを上手く言葉や文章で表現され始めたのはここ最近です。
今はドレスとカジュアルのバランスという表現の仕方が多く普及され始めているので、そう表現した方が分かり易いかもしれませんね。
いつもそうですが、なるべく色々な男性にファッションの事を知ってほしいので、どう言葉や文章で表現するかメチャクチャ悩みます。
僕は正直ブログを始める前は横文字のビジネス用語みたいな言葉が結構苦手でした。
イニシアチブ、エビデンス プライオリティー・・・日本語で言っても良くないか？…というか日本語で言ってよ！！ってノリでした。
僕はもともとPCも殆どイジって無かった人なんで余計ですね。
なんで好んで使う人に少し抵抗もありまたね。
言いたいだけじゃね？みたいな。
今はそういう言葉の意味も分かってきたので抵抗もなくなりましたが僕自身はそういう言葉使いませんね。
やっぱりPCもロクにイジってなかった人間からすると、そういうIT系の横文字って普通の３倍位増しに難しく聞こえるんですよね。
だから難しく考えすぎちゃったりとかありました。
で、ブログを勉強し始めた頃にそういう横文字無しでコチラが分かり易い様な言葉や表現を使って説明してくれる人に会いました。
まあそうやってコチラが分かる言葉で説明して貰えると理解する早さも違いますよね。
だからその方には今でも凄く感謝しております。
ファッションも同じかなと考えております。
やっぱり興味を持ったとしても、いきなりコーディネートとかバランスとか言われても僕のように難しく考えてしまう方もいるのかなと。
僕自身がアパレル業界に入る前はそーいうふに感じてたので。
まーどうしても説明や伝えたい事に熱が入ると使わざるえない時もあるのですが。
なんでファッションがよく分からないけど興味はあるっていう人になるべく分かり易い様な内容の記事を提供出来たらなと考えております。
まーそれでも文章じゃ伝わりづらいなーとか思う事も多々あるのですが。
このブログを見て『何かファッションちょっと面白そー』とか
『今度、服でも見に行こうかな』とか
感じていただけたら嬉しいです。
ちなみに記事内にあったキレイめファッションとかの詳しい内容はコチラにまとめてありますので興味があったら是非読んでみて下さい。
⇒大人のオシャレなコーディネートに関する仕組み、仕方 記事 一覧
元アパレルorスタイリスト。今はとある企業のwebディレクター。