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今回は全身黒のコーディネートに関して。
全身を黒で統一するコーディネートは上手くまとまればオシャレに見せる事が出来ます。
逆にコーディネートを上手くまとめられない場合、ダサいという悲惨な評価になってしまう事も。
これは結構紙一重的な要素がありまして、まずはダサく見えてしまうポイントをお話します。
そのポイントを踏まえた上でオシャレな黒コーディネートのコツをお話していきます。
全身黒コーデがダサくなってしまう4つの理由となるポイント
理由 1 黒の印象
黒という色を聞くとどんなイメージを思い浮かべますか?
大人っぽさ、モード、フォーマル、厳粛、威厳、暗い、地味 などが挙げられます。
実は黒にはここに挙げた特徴の他にもう1つ重要な特徴があります。
それが相手に与える印象の強さ。
ファッションのカラーコーディネートで考えると黒は地味と思われがちですが、相手に与える印象はむしろ強い色なのです。
これは色が明るいとか暗いとかの話とはまた別の話。
印象が強いので良い意味でも悪い意味でも相手に与えるインパクトが強くなってしまうのです。
全身黒コーデがダサいというのは、相手に与える印象の強さが関係しています。
全身黒コーデの組み合わせやバランスが悪ければ、それ以外のコーデのバランスの悪さよりもより印象に強く残ってしまうという事です。
だから黒だけがクローズアップされてしまってるのです。
ただし、これは逆もしかりです。
正しいバランスでコーディネートされていればその良さを相手に印象付ける事も可能という事です。
理由 2 意図がまる分かり
ファッションの見た目は一瞬でその人の意図が分かってしまいます。
例えば彼女とデートする時に部屋着のままで行ったら彼女はどう思いますか?
『やる気がない』『軽く思われている』『大事にされていない』
こんなふうに思われても仕方ないですよね。
これと同じで安易に黒で上下揃えたコーディネートはその安易さが相手に伝わってしまいます。
黒のパーカーに黒いチノパン、黒いスニーカー。
『取りあえず黒なら何でも合うし上下で揃えときゃいーだろ』的な。
その意図が透けて見えてしまうからダサいのです。
勿論、ちゃんと意図したコーディネートであればそれはそれでしっかりと相手にそのように伝わります。
理由 3 キメすぎ
これは理由 2と似ているのですが逆に意図的すぎて相手が引いてしまっているというパターンです。
理由 2に比べればしっかりと意図しているのでマシなのですが、それがやっぱりまる分かりでうすら寒い状態になっています。
これはTPOに関係します。
TPOとはその場面や状況に適した服装の事です。
例えば休日に友達と合コンするとして、そこでスーツを着て言ったら相手の女性は引きますよね。
『え?何で休みの日にスーツ?』と。
これもスーツをビシッと着て女子に大人っぽさアピールの意図が透けて見えてしまっているのです。
こうならないためには、どんな場面や場所のコーディネートなのか?と
全身黒コーデにする際の服装コーディネートのバランス、組み合わせ方を考えると改善されます。
バランスの話は後ほど記載したので参考にして下さい。
ヲタクが着てる?イメージ
これはネットなどでよく見かけます。
数字でどれだけの人とかの統計もなければ、全身黒の人がヲタクというふうに結びつける根拠も無いのでたんなるデマや噂としか言いようがありません。
ただ、服装に無頓着な人というのであればやはりこれは理由 2と同じになります。
そういう人にヲタクが多いというイメージのようなものなのかも知れません。
いずれにせよその人がどんな趣味、思考でそれがヲタクであったとしても服装とは何の関係もありません。
理由 2でも言いましたが正しいコーディネートバランスで全身黒にすればヲタクだろうが何であろうが問題ない訳です。
全身黒コーディネートのオシャレに着るコツ
という事で全身黒コーデでダサく見られてしまう理由を挙げました。
それに対してオシャレに見せるコツをスナップと一緒に解説していきます。
まず、解説する前にそもそもコーディネートとはなんぞや?という事についてお話します。
コーディネートは服と服の組み合わせ。
これを上手くオシャレに見せるにはどういう服をどんな風に組み合わせるか考える必要があります。
この組み合わせ方をバランスを取るとも言います。
そしてこのバランス、大きく分けて2つに分けられる要素から成り立っています。
それがキレイめな要素とカジュアルな要素。
キレイめな要素は最近ではドレスの要素とも呼ばれています。
この2つの要素をコーデする洋服に当てはめていきます。
最終的に全ての要素をトータルで考えた時にキレイめ要素がカジュアル要素をやや上回るくらいがちょうど良いオシャレなバランスになります。
全身黒コーディネートの場合、既に3の色と柄に関しては黒なのでキレイめ要素が決まっています。
なので残りの要素を考えれば自然にバランスが良くなるんですよね。
これで全体のシルエットを細身にすれば2の形(シルエット)もキレイめ要素になりますから楽といえば楽。
しかし注意しなければならない点があります。
それはバランスがキレイめ要素に偏りすぎてしまう事。
コチラをご覧下さい
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これはおそらく上下対のセットアップでしょう。
更に黒いシャツに黒いシンプルな革靴。
これは組み合わせたアイテム 色、シルエット、素材 すべてがキレイめ要素になってしまっている例です。
唯一クラッチバックをカジュアルな色と素材にしてハズしていますが・・
まあかなり極端な例ですがこんなふうに偏ったバランスになると全身キメキメみたいな印象になってしまいます。
そう先ほどの理由 3で挙げた人です。
それではどうすれば良いのでしょうか?
全身黒の場合はキレイめ要素を考えるというよりも逆にカジュアルな要素を差し込むイメージでコーディネートすると上手くバランスが取れます。
ファッションのバランスに関してはこちらで更に詳しく書いています。
20代の人
⇒20代後半になる人が必ず気付くべき大人っぽいファッション3つのポイントとは【メンズ】
30代の人はコチラ
⇒『大人っぽい格好って?』超簡単!!見て分かる30代からの大人がすべきメンズファッションのコツとは【画像解説】
それではここからそれをスナップと一緒に解説していきます。
全身黒コーディネート スナップ解説
全身黒コーデ コツ1 カジュアルなアイテムにする
アイテムをカジュアルな物にするだけでバランスが良くなります。
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アイテムが今トレンドのMA1にTシャツ、デニム ブーツのコーディネート
4つのアイテム全てがカジュアルなアイテムになっています。
ちなみにブーツは革系の靴なのでキレイめなのでは?という疑問があります。
この場合、見分け方としてはスーツに合わせられる靴がキレイめでそれ以外がカジュアルとなります。
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MA1に黒のジップを使ったジャージと黒Tの重ね着、そして黒の綿パンにスニーカー、そしてニット帽
こちらも全身カジュアルなアイテムですね。
このコーディネートはニット帽がポイントでやはりニット帽も帽子の中ではカジュアルな要素。
全身黒だとかなり引いちゃう人もいますがニット帽というカジュアルな帽子が加わる事で全体の雰囲気を温和させています。
ちなみにニット帽は女子のイメージや印象が可愛いという物もあるので黒のスタイリングに適度なヌケ感を出す良いアイテムになります。
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こちらは手前の全身黒コーデの方。
黒のスゥエットに黒のスキニーパンツ、黒のスニーカーとニット帽
パンツがカジュアルな綿のパンツですが形がスキニーと細めなのでこちらはキレイめ ですね。
それ以外は全てカジュアルなアイテム。
やはりニット帽などの小物が加わるだけで全身黒でも見え方がだいぶ変わってきますね。
あと全身黒でカジュアルなアイテムにする場合はアイテムのシルエットは細めがベストですね。
そうするとバランス良いコーディネートになります。
全身黒コーデ コツ2 レザーアウター
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レザージャケットにパーカー、Tシャツにスキニーデニムあとスニーカーにキャップというコーデ。
レザージャケットは形にもよりますがややキレイめよりなカジュアルアイテムですね。
その他のアイテムも全てカジュアル。
ポイントはパーカーの重ね着とキャップですね。
パーカーはかなりカジュアルな要素になりますのでそれを重ね着するとだいぶ印象が違って見えます。
キャップも先ほどのニット帽同様で帽子の中でカジュアル方になるのでこちらも全身黒の雰囲気を和らげています。
大人な人向けとしてはキャップをニット帽にTシャツを無地とかにするといいですかね。
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アイテムは右がレザーのジャケットに黒のシャツ黒いデニムに黒い革のシューズですね。
左がレザージャケット、黒T黒デニム、白黒のコンビシューズ。
ポイントは両者がかぶってるハットですね。
ハットは帽子の中だとキレイめの要素が強い帽子になります。
これをカジュアルなレザーのジャケットに合わせる事でギャップを見せていますね。
全身黒の場合、小物を使ってキレイめ要素とカジュアル要素を上手く取り入れる゛ギャップ゛を使うとスタイリングがオシャレにまとまります。
ちなみに完全な余談ですがこの2人Art Comes First(アートカムズファースト)というブランドのデザイナーです。
ユナイテッドアローズの原宿店なんかでも取り扱われているブランドで服もそうですがファッションも凄くカッコ良くて注目されています。
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アイテムは レザージャケットに黒T、スキニーパンツ、革のシューズに黒いハットとストール。
キレイめな要素はスキニーパンツと革のシューズ、あとストールもキレイめな要素ですね。
小物や雑貨をあまりスタイリングに詰め込みすぎるとゴチャゴチャした印象になるのですが全身黒で統一するとそれも感じさせないようになります。
ただしシルバーアクセなどは✖。
黒の上からだと引き立つとかでやりがちですがコチラはシルバーアクセ好きな人だけにして下さい。
慣れてない人がコーディネートするとかなりイタイめにあいます。
全身黒コーデコツ 3 白を差し込む
『全身黒じゃないんですか?』
そんなツッコミをあえてスルーします。
全身黒からなる圧迫感の雰囲気を温和する手段として白を適度に差し込むのが凄く効果的です。
白がどこかに入っていればアイテムがキレイめよりなジャケットやコートも程よいバランスになります。
そんなコーデを紹介します。
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チェスターコートに白シャツ、黒のパンツに白のハイテクスニーカー、そして黒のキャップ。
チェスターコートはアイテムとしてはキレイめのアイテム。
あと白シャツもキレイめのアイテムでパンツも細身で黒なのでキレイめなアイテムになります。
スニーカーとキャップがカジュアル。
キレイめ感が強いアイテムコーデですが白いスニーカーと白ソックス、シャツの白の差込が黒を重たくなりすぎないようにしています。
これが全身黒だとちょっとキメキメ感が出ちゃいますね。
あとキャップもカジュアルな要素が加わっているのでそれらを総合すると好バランスなコーディネートですね。
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ジャケットとパンツのセットアップにTシャツ、スニーカー、キャップ。
セットアップはキレイめのアイテム、その他はすべてカジュアルなアイテム。
Tシャツとモノトーンのスニーカーの白が効いています。
白を差し込む時に一番簡単な方法が上下黒のインナーを白にする事です。
一番最初に悪い例として紹介したの同じセットアップでしたが対照的ですね。
ジャケットのセットアップの場合それだけでかなりのキレイめ要素が強くなります。
なのでセットアップをカジュアルな私服として着こなす場合のコツとしてはそれ以外のアイテムをすべてカジュアルな物にする事が一番簡単です。
この人もそうですよね。
更にキャップやニット帽などのカジュアル要素のある小物や雑貨をプラスさせるとワンランクオシャレな着こなしになります。
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アイテムはMA1に白シャツ、テーパードパンツにスリッポン。
このうちキレイめのアイテムは白シャツにテーパードパンツ。
カジュアルなアイテムはMA1にスリッポンですね。
テーパードパンツは裾が絞り込まれている形のパンチでスラックスに近い形をしています。
なのでこちらのパンツ色も黒なのでキレイめ要素になります。
先ほどの全身黒で抵抗ある人はこちらのインナーを白にするスタイリングならまだ難易度が下がって取り入れ易いですね。
シャツの裾をあえて出したりして全身の白の差込が凄く上手い感じです。
靴をスリッポンにしていますがこれがスニーカーだとちょっとカジュアルよりなスタイリングになってしまってましたね。
スニーカーとスリッポンを比べるとややスリッポンの方がキレイめよりなので。
全身黒コーデ 着こなし まとめ
文中でもいいましたが全身黒だとどうしても圧迫感が出てしまいがち。
それをいかに柔らかくするのがコーディネートのコツですかね。
アイテムをカジュアルにしたり、帽子などの小物を取り入れたり。
オススメはやはり白を差し込むモノトーンのスタイリング。
これなら慣れていない人でもチャレンジしやすいはずです。
あと余談ですが全身黒に白以外の明るいカジュアルな色を差し込むのは少し難易度が上がるので色であればまずは白からがオススメです。
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