今回は前回に引き継ぎセットアップのお話し。
前回はセットアップが超使える物ですというのと選び方のポイントまででした。
今回は使う場面とそのコーディネートの仕方をお話します。
セットアップはオシャレな好バランス
いきなりですがこのセットアップは1着それを着るだけでオシャレなファッションのバランスになります。
なのでまずはセットアップのコーディネート前にこのバランスの話を簡単に説明します。
オシャレなファッションバランスとはスーツを基準としたキレイめファッションというスタイリングの考え方。
これはドレスダウンとかトラッドくずしとも言われています。
呼び方は様々ですが根本的な考え方はどれも同じです。
簡単に説明するとスーツを基準としそこからカジュアルなアイテムをコーディネートに取り入れて全体のスタイリングのバランスを見るという考え方。
スーツを一番キレイなスタイリングと考え、そこからコーディネートにどの程度の割合でカジュアルなアイテムが取り入れられてるか考えます。
スーツのスタイリングを頂点として、対極的な位置にあるカジュアルな方向にスタイリングを持っていくのでダウンとかくずしと呼ばれるのです。
で、この考え方だと普段着てるジャケットやTシャツ、ジーンズがどんなアイテムか把握する必要があります。
それは大きく分けて2つ。
皆さんに馴染み深いカジュアルなアイテムとキレイめなアイテムの2つです。
ジャケットやTシャツ、ジーンズはカジュアルなアイテムかキレイめなアイテムに分けて考えられるのです。
そして、自分の着てるアイテムの割合がカジュアルなアイテムが多いほどスタイリングはカジュアルな方向に。
逆にキレイめが多ければキレイめ方向にそれぞれなっていきます。
ここで言うキレイめの頂点がスーツになります。
ちなみに最近ではキレイめなアイテムはドレスアイテムと呼ばれてる事も多いですが意味は同じです。
スタイリングに取り入れるアイテムでバランスを取る形になります。
ここで簡単なキレイめとカジュアルのスタイリングのバランスを説明します。
この様にコーディネートをトップス(上着)インナー(中に着る服)ボトム(パンツ)シューズ(靴)4つに分けて考えます。
そしてその4つのアイテムの1つ1つをカジュアルなアイテム、キレイめなアイテムに分けて考えます。
キレイめなアイテムはこの図にあるようにスーツのコーディネートを主としたアイテムと考えると分かり易いです。
キレイめとカジュアルなアイテムの見分け方は他にも色々細かくありますがここでは省略します。
あとは4つのコーディネートアイテムのうちカジュアルは1つ、キレイめは3つとなどコーディネートの割合を考えるだけです。
普段の私服の場合、この2つの割合が半々がちょうど良い割合。
周りから見て雰囲気が大人っぽくオシャレに感じる割合です。
では結婚式の2次会や雰囲気のあるレストランは?と言いますとキレイめが3つ、カジュアルが1つの割合になります。
これはスーツがどの場面で使用さかれるかを想像すれば分かるかなと。
その場面は主に冠婚葬祭のフォーマルな場面とビジネスの場面。
そして2次会や高級レストランは場面でいえばフォーマルなスーツよりに近い場面。
という事でスタイリングの割合もキレイめが多めのスタイリングになります。
で、セットアップです。
一連の話の流れからセットアップの上下はその組み合わせだけでキレイめアイテムが2つとなります。
ジャケットとスラックスの組み合わせでどちらもキレイめなアイテムですから。
つまり上下着るだけで、大人ってぽいオシャレな雰囲気が出るですよね。
だから着るだけでオシャレなバランスなんです。
後は先ほど言った着る場面で残りのコーディネートアイテムをキレイめにするか?カジュアルにするか?考えるだけです。
セットアップのコーディネート事例
ここからはセットアップ着用時の状況別に具体的なコーディネート事例を見ながら説明します。
2パターンの場面で説明します。
結婚式の2次会、ちょっと雰囲気のあるレストラン
1つめは前回お話しした結婚式の2次会とか高級レストランといった普段着てるカジュアルな服はマズイのかな?でも仕事じゃないのにスーツは堅いだろうどーすんの?的な場面。
これはデニム素材のセットアップです。
前回の記事でもお話した素材を普通のスーツっぽいヤツじゃなくカジュアルな素材にした物です。
その上下にシャツとネクタイをキッチリ合わせ、足元は革靴のコーディネート。
これはアイテムだけで言うと、トップス、インナー、ボトム、シューズ全てがキレイめなアイテムになります。
加えてネクタイを締めてますので見え方的にはかなりドレッシーで畏まった印象。
スーツに近いというかほぼスーツなのですが、何処か普通のスーツとは違うのは素材がデニムだから。
スタイリングとしては限らなくスーツに近いキレイめなスタイリングなので職場によってはビジネスでもありでしょう。
その場の状況でピシッとしたいけど周囲とちょっと違う感じが良いなという方にオススメなスタイリングです。
これもネクタイとシャツを合わせたスタイリング。
素材はコーデュロイ素材です。
これは素材もカジュアルですが色もかなりカジュアルになっています。
なのでやっぱりピシッとしつつも周りとちょっと違う雰囲気を出せます。
こちらもジャケットを肩かけしてるので少し分かりづらいですがセットアップです。
パンツに特徴があってよく見るとウエストがゴムになっているちょっとスポーツテイストなデザインです。
が、パンツ自体はスラックスなのでキレイめなアイテムです。
更にインナーのシャツもキレイめで足元のスニーカーはカジュアル。
キレイめ3つにカジュアル1つというアイテム内容でスーツスタイルをちょっとくずした物です。
このバランスでも十分カッチリ見えるのでこの場面でもOKです。
photo by http://fashionsnap-freaks.net/
こちらは素材が麻素材のセットアップ。
麻素材なので春夏シーズンの物になります。
ジャケットがサファリジャケットというデザインの物になります。
よーく見ると胸のポケットが2つあるのが分かるかと。
サファリジャケットとは簡単に言うとアフリカの草原地帯に冒険をする目的で作られた物で色々な物を多く持ち歩けるようにポケットを多くしてあるデザインの服です。
が、ここではホントに冒険行くわけでは無いのであくまでもデザインされた服です。
デザインと言ってもパッと見テーラードジャケットとほぼ変わりないシンプルな物になっています。
セットアップのデザインはよく見たらポケットがとかウエストがゴムとかリブとか一見分からない位のさりげないデザインがちょうど良いです。
あまりデザインされた物ですと周囲からは個性的な印象を与えてしまうからです。
こちらもバランスは先程の物と一緒でシューズがスニーカーを除けばあとは全てキレイめなアイテムのコーディネートです。
ネクタイをしていますが麻素材の風合いとスニーカーのコーディネートで硬すぎないスタイリングです。
この場面でセットアップを使った1番簡単なスタイリングはインナーをシャツにして足元をスニーカーにするコーディネートですね。
今はスポーツ系のスニーカーは大流行してますのでナイキのエアMAXとかリーボックのポンプフューリーとかのハイテクスニーカーを合わせちゃってもオシャレ。
普段の私服
普段の私服でも普段着でセットアップだとなんかかしこまって見えて周りに引かれるかも的な場合
この場合はセットアップ以外のアイテムを全てカジュアルにしてしまうと良いバランスになります。
photo by mulpix.com
前の記事と同じコーディネートの人。
この方はセットアップ以外はTシャツ、スニーカーにニット帽と全てアイテムはカジュアル。
特にニット帽を合わせた事でカジュアルな雰囲気が増してます。
あと、胸ポケットにはチーフを差し込むというオマケも。
この胸ポケットにチーフはドレスアップと言うテクニックでスタイリング的にはキレイめな物。
これはニット帽を合わせた事でカジュアルになりすぎた全体のバランスをポケットチーフを差し込む事でプラマイゼロの相殺させている上級者のテクニック。
photo by Diary of a vintage curator !
これもニット帽を使ったセットアップの普段着使い。
セットアップの色がベージュなので黒や紺といったダーク系の色に比べるとややカジュアルな雰囲気にもなります。
加えてベージュ特有の上品さもあります。
セットアップの普段着でベージュとかかなりオシャレで一目置かれる事は間違いないでしょう。
こちらはセットアップのパンツに少し特徴のある物
パンツのシルエットが太めのワイドシルエットです。
デザインされているセットアップで上級者向けです。
インナーTシャツにスニーカーとセットアップ以外はカジュアル。
なのでバランス的にも普段着で問題なし。
そしてパンツですがアイテムはキレイめですがデザインがやや太めなのでカジュアルな要素も入り混じっています。
ワイドシルエットのパンツはバランスを取るのが難しい分、そこを抑えてスタイリングするとかなり雰囲気が出るコーディネートになります。
セットアップは更に上下別で単品としても使えるのでここで紹介したコーディネート以外でも幅広く活用する事が出来ます。
まだ持っていない方は是非これを機にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。