先日フリーで仕事してる友人からこんな事を言われました。
『何で皆オシャレな人達はセレクトショップなの?違うショップだとオシャレじゃないの?』
仕事で人前に出る機会がちょくちょく増えてきてるようで最近洋服に気を使うようになったみたいです。
が、どうせお金をかけるなら他の人よりオシャレに見られたいとの事。
でこの質問でした。
確かにユナイテッドアローズなどのセレクトショップは=オシャレ
みたいなブランド力がありそれで皆納得しちゃってるところありますよね。
でもこういうお店で洋服選びをすると他の人との違い、オシャレだと思われる理由はちゃんとあります。
それを今回はお話します。
ファッション感度を表すピラミッド
まず前々回もお話した洋服を売る側の視点からのお話をします。
お店やブランドにはコンセプトという物があります。
そのお店がどんな人に向けて洋服を展開していくかというターゲットの設定や、その人達に向けてのメッセージ、そこからそれをどう商品を展開していくか?という事です。
このターゲットとはそのお客さんの年齢やその人の仕事などのライフスタイルなど。
例えば同じ32歳の女性でも主婦なのかバリバリのキャリアウーマンかではライフスタイルもそれに合わせて着る服もまったく違います。
主婦であれば動き易い服とか子供がいるから汚れが目立たない色とかだし、キャリアウーマンはビシッとしたスーツやオフの日のカジュアルな服など。
他にもっと細かく言えばあるのですがキリがないのでこの辺で切り上げます。
で、このターゲットにはどれだけファッションの流行に敏感か?というファッション感度という物もあります。
このファッション感度を図で表すとこんな感じになります。
解り易く言い換えると・・・
サイバー・・・凡人には理解しがたい近未来的ファッションを提案する人。イノベーター・・・常に革新的な次世代ファッションを提案する人。
オピニオンリーダー・・・最新のファッショントレンドを発信する人。
マス・・・とりあえずファッション誌くらいは読み普通にデパートとかで服を買う人。(ここはさらに「ちょっとお洒落さん」と「普通な人」に別けられます)
ディスカウンター・・・服ならなんでも良い人。服に興味がない人。
※画像と文章はコチラから引用させて頂いています。
http://ameblo.jp/knitkitchen/entry-10631311505.html
ちょうどピラミッドのような形で頂点にいくほど流行に敏感な人達で底辺がファッションに対してあまり関心が無い人という感じになります。
頂点を起点にそこから底辺にかけて徐々に流行が、浸透されていく流れです。
頂点の人達はサイバーと呼ばれる人達で常人には全く理解出来ない服装の人達です。
流行を作り出してる人と言ってもいいかもしれません。
流行る前の物を理解しろというのが無理でしょう。
イノベーターもサイバー同様で一般の人からみたら奇抜に見えます。
ファッションの流行の最先端である毎年2回開催されるコレクションが出たと同時位にそれを取り入れてる人達なので。
ちなみにファッションのコレクションの発表は1年前になります。
つまり今年の流行は1年前に既に発表されてるという事です。
まあ1年後流行するような物を今身につけても周りからは理解されないですよ。
あとはインスタのフォロワー数が万の桁位持ってるファッション的に影響力が強いタレントやモデルなんかもこの部類に入ります。
その次のオピニオンリーダーはこのイノベーターの影響を受ける人達でシーズン同時期にトレンドを取り入れる人達。
ここでは市場に出てる流行するであろう商品を取り入れる人もそうですが取り扱っている人なんかも含まれます。
その下のマスは一般的という意味で洋服は買うけど流行を追う程では無い人達。
一番下のディスカウンターはファッションに関心無しでセールで安くなったら買うというような人達。
1つ上の層がオシャレ
アパレルの場合このピラミッドの層に合わせた洋服のデザインや価格帯が設定されています。
つまりその店がどのターゲット層に合わせたコンセプトなのか?である程度ですがそこで買い物する人のオシャレ度みたいな物が把握出来るんですよね。
このピラミッドの構造ですが基本的に1つ上のカテゴリーの人が゛オシャレ゛と認識される事になっています。
例えば、マスの目線の場合その1つ上のオピニオンリーダーがオシャレに映ります。
その上のイノベーターやサイバーは理解できません。
これはファッションの感度に関係していて、それが磨かれていくと同時に他人の服を見る目も変わっていくからです。
ちょっと前にアップルウォッチという時計がアップルから出ましたよね。
これ、日常的にスマホを使いこなしてる人は少し興味、関心があったはずです。
どんな機能なのかな?などと。
一方でガラケーを使用している人の場合はその人達の感想は『よく分からない』です。
スマホの操作もままならない人が更にその上の機能や性能のアップルウォッチを理解出来るはずがないからです。
ただし、スマホはアップルウォッチほど分からない物でもないので買い換えるのならアップルウォッチじゃなくてスマホからになります。
これをピラミッドに当てはめると、マスがガラケーでオピニオンリダーがスマホ、イノベーターがアップルウォッチになります。
1つ上の層しか理解できないというのはこの様な理由があるからです。
このピラミッドをアパレルのマーケティングで客層として表すとこんな感じになります。
それがこちら
このマーケットと言うのはどういう人達がどれくらいの人数いるか?で一番下のヴォリュームマーケットの人達が一番多いという事です。
このヴォリュームマーケットをターゲットにしてガッツリ儲けているのがユニクロです。
購買人数が一番多い層なので。
でセレクトショップがターゲットにしているのがさっきの表で言うオピニオンリーダーがいるトレンドマーケットです。
この層は市場に出回った流行に敏感で早く反応する人達です。
なのでお店側から言えばこのオピニオンリーダーと呼ばれる人達が反応するような商品ラインナップになります。
このマーケットのピラミッドで大多数を占めるのはマス層です。
そしてこのマス層から見てオシャレだと感じるファッションの層がオピニオンリーダーなのです。
先程説明した1つ上の層だからです。
オシャレとはファッションで違いを見せる事です。
横並びのマス層ターゲットのお店や服を購入してもそれは横並びなので違いを見せる事は出来ません。
もう少し細かく言うと、マス層の商品を着ても服の着こなしや組み合わせ方を工夫すれば゛違い゛を見せる事は出来ます。
しかし、゛違い゛を見せるにはその上のトレンドマーケットの服を熟知していなければ難しいです。
逆に言えばトレンドマーケットを熟知してるからこそ、マスマーケットの服からオシャレに見せる服や組み合わせを選ぶことが出来るのです。
オシャレの目利きが必要という事です。
どちらにせよ違いをみせるにはトレンドマーケットを体感していなければ難しいです。
という事でセレクトショップやそこにある商品は一般的なマスマーケットで買い物してる人から見るとオシャレに見えるのです。
ただ補足しておきますがセレクトショップの物を買って着るだけでオシャレになる訳ではありませんよ。
そこの服をどうコーディネートするか?はある程度知識として頭に入れる必要はあります。
セレクトショップの商品を購入するのは゛違い゛を見せるのに必要な前提という事です。
ちなみにセレクトショップについてはこちらにも詳しく書いたので参考にして下さい。
⇒今から洋服チャレンジする人達にセレクトショップをオススメする4つの理由
では服のコーディネート仕方や知識が分からない!!という方へ
この文末にあるE-BOOKをダウンロードして下さい。
ここに自分のファッションをオシャレにする仕組みが分かり易くまとめてありますので是非。
今日はここまでです。