今回はオシャレの基礎、基本となる考え方に関して分かり易く解説します。
ファッションは大きく分けて2つの場面があります。
服装が指定されている場面とそうでなく自由な場面。
服装が指定されている場面とは、結婚式やお葬式などの冠婚葬祭、フォーマルな場面とビジネスの場面です。
メンズの場合はフォーマルな場面はほどんどがスーツであり、ビジネスも同様です。
ビジネスの場合は制服など完全に指定された服装の業種や会社などもあります。
一方で自由な場面とは文字通り、何の規制もない休みの日の普段着や私服の事を言います。
今回のオシャレの基本的な考え方はこの普段着、私服の場面での事になります。
メンズファッションでオシャレに見せる考え方 1 誰に評価されるのか?
まず考え方を説明する前にオシャレとはそもそも何なのか?をお話します。
オシャレとは自分の服装を見た時の他人の評価の結果です。
しかもその評価は一瞬です。
女性のどんな顔が好みのタイプかを考えれば分かると思います。
パっと見の一瞬ですよね?
『メイクは薄めで、まつエクしてて』などと自分であれこれ解説されても、顔の評価はその人を見た瞬間に決まります。
服装も同じです。
次に評価する側のお話をします。
評価は100%他人がする事に間違いはないのですが、評価の仕方にはばらつきがあります。
例えば同じ格好の人でも、オシャレな人が見た評価と服に無頓着な人が見た評価では内容が変わってきます。
オシャレと一言で括っても幅が広すぎるのです。
ここで誰に向けて評価されるファッションなのかを考える必要があります。
それを考えなければ独りよがりのファッションになってしまうからです。
なのでここで挙げたオシャレな基本的な考え方とは、どんな人達からオシャレと評価されるのか?を説明します。
ますはこの図をご覧下さい。
サイバー・・・凡人には理解しがたい近未来的ファッションを提案する人。
イノベーター・・・常に革新的な次世代ファッションを提案する人。
オピニオンリーダー・・・最新のファッショントレンドを発信する人。
マス・・・ある程度洋服に興味があり普通に近隣のショップやショッピングモールで服を買う人。
ディスカウンター・・・服ならなんでも良い人。服に興味がない人。
※画像と文章はコチラから引用させて頂いています。
http://ameblo.jp/knitkitchen/entry-10631311505.html
これはアパレル企業がどんなお客さんはターゲットにするか?というマーケティング図になります。
各ターゲット層の面積と人口は比例してます。
つまり底辺に行くほどターゲットの人数が多くなるという事です。
ここで各層をもう少し分かり易く説明すると
サイバー・・・プレタポルテブランド(パリコレ、ミラノコレクション等)のデザイナー
イノベーター・・・芸能人などのファッションリーダーと呼ばれる存在 インフルエンサーと呼ばれるファッションで影響力がある人
オピニオンリーダー・・・アパレル販売員 ファッション業界関係者 ファッション好きな人
マス・・・オピニオンリーダーに該当しない一般の人
ディスカウンター・・・服に興味が全くない人
こんな感じです。
このピラミッドで考えると各層より一段上の層がオシャレと評価される対象になります。
2段上になるとオシャレとファッションのレベルが違いすぎて、よく分からないという評価になってしまいます。
例えばマス層の場合はその上のオピニオンリーダーをオシャレだなと感じます。
がイノベーターになるとオシャレそうだけどよく分からない、もしくは自分とはかけ離れすぎた存在で現実味がないといった事になってしまいます。
そしてオシャレの基本的な考え方はここでいうマス層の人達向けの考え方です。
マス層とは今まさにこのブログを読んでいるあなたの事です!!
芸能人のファッションを目指すとか言っても自分とはかけ離れていて現実味も実感も湧きませんよね。
でも近場のファッションビルのショップの店員であれば頑張れば手が届きそうな感じしませんか?
オシャレの基本的な考え方はマス層の人がオピニオンリーダーの服装や着こなしになれるような考え方です。
当然あなたの周りの人もマス層なので周囲の人達からオシャレだね と評価されるようになるのです。
ちなみに女性の場合はもう少しマス層の人口が多くなります。
女性で服に無頓着という人はかなり少ないので。
なので周囲の女性からも間違いなくオシャレと評価される事になります。
メンズファッションでオシャレに見せる考え方 2 共感される軸
ここからは具体的にオシャレの基本的な考え方を説明していきます。
まず再三言いますがオシャレとは他人が評価する物なので他人が自分の事をどう見えているか?という客観的な視点が重要になります。
しかし、客観的な視点と言われてもそう簡単に身に付けられる物ではありません。
そこでポイントとなるのが共感されるという事。
相手がイイなと思う服装が共感される服装です。
そして昔から世の中の大半の人に共感され支持される服装がメンズファッションにはあるのです。
それがスーツです。
スーツは冒頭でも言いましたがフォーマルな場面やビジネスの場面などで着用が義務付けられている服装です。
そしてそれはメンズ服の社会的公式な服装とも言えます。
社会人でスーツを知らない人はほとんどいません。
また、女性からは『スーツを着るといつもよりカッコよく見える』などという話も聞きます。
メンズファッションでいうスーツはオシャレの完成形とも言えるのです。
そしてオシャレなファッションの考え方というのはこのスーツを軸にした考え方になります。
じゃあスーツを着れば良いのか?と言ったらそんな単純な話ではありません。
普段着にスーツを着ていけば堅苦しく思われるのは間違いないですから。
ではスーツを軸にした考え方とはどんな考え方なのか?
それはスーツを崩すという考え方です。
崩すとはどういう事か?
それはスーツとは対極的な位置の服装を考えると分かり易いです。
スーツを使う場面は先程から再三言ってるので割愛しますが、その対極の場面とはどんな場面でしょうか?
それは運動、スポーツなどの場面です。
スポーツで仕様される服装とは、その競技に専念し易いような設計になっています。
ジョギングのウェアを想像してみて下さい。
動きやすさに加えて、汗の吸水性の良さ乾きやすさなどの発汗作用などの機能が服装についています。
そしてスポーツ以外の場面、日常生活の普段着、私服などにも活動しやすい服として作られた服があります。
それがカジュアルウェアと呼ばれる皆さんが馴染み深いジーンズやパーカーなどの服になります。
このジーンズやパーカーなどのカジュアルな服は合理的な考え方アメリカが元で作られ日本に普及されたと言われています。
スーツの対極の位置の服装とはカジュアルなファッションになります。
そしてスーツを崩すとは対極の位置であるカジュアルなファッションの方向に服装を持っていく事になります。
この様な形になります。
崩すとは服装のコーディネートの組み合わせ方の事です。
コーディネートはトップス(上着)インナー(中に着る服)ボトム(パンツ)シューズ(靴)の4つが組み合わさった物です。
そしてそれぞれのコーディネートに使う洋服は大きく2つに分けて考える事が出来ます。
まずは先程例に挙げたカジュアルなファッションでジーンズやパーカーなどの事を指します。
もう一つはスーツのコーディネートで使用されるような服で テーラードジャケット(スーツの上着)シャツ(スーツのインナー)スラックス(スーツのパンツ)
革靴(スーツに合わせる靴)のような物を指します。
これを分かり易くここでは きれいめアイテム と呼びます。
コーディネートしたアイテムが全てきれいめアイテムになるとそれはスーツになるという考え方です。
そこからカジュアルなアイテムをコーディネートに取り入れていく事、これがスーツを崩すという事です。
取り入れるというのは、コーディネートの中にきれいめのアイテムが何点あるか?カジュアルなアイテムが何点あるか?という事です。
そしてオシャレなコーディネートはこの2つのアイテムがちょうど半分ずつの割合が良いバランスになります。
きれいめアイテムが多いとカッチリとした堅い印象に、カジュアルが多いと子供っぽい印象になります。
崩しが足りなかったり、崩しすぎてもダメなのです。
図ではスーツに近い程きれいめでカッチリとした印象のコーディネート、逆にスーツに遠い程カジュアルでラフなコーディネートを載せています。
図の中のコーディネートを1つ解説します。
こちらは先程の図の真ん中に位置した人です。
コーディネートの内訳は上着がジャケット インナーがTシャツ パンツがスラックス 靴がスニーカー となっています。
この場合
ジャケットとスラックスがきれいめアイテム
Tシャツとスニーカーがカジュアルなアイテムになります。
各アイテム2つずつで非常にバランスの良いコーディネートです。
このようにスーツを軸にし、一方で対極にカジュアルなファッションを設定した位置関係を考えると自分の服装コーディネートのバランスが分かり易くなります。
普段の私服の場合、何をどう着るか?の決め事やルールがないのでこのバランスが皆バラバラなんですよね。
特に多いのが全身カジュアルなアイテムのコーディネート。
これを大人がやってしまうと顔と体型とファッションにミスマッチが生じます。
若い人なら問題ないのですが。
このスーツを軸としてカジュアルなアイテムをコーディネートの割合の半分をイメージすると凄くバランスが良くオシャレで大人っぽい印象と評価を相手に与える事が出来ます。
まずはこのスーツを軸に崩すという基本を身につけましょう。
この記事の続きはコチラ
⇒オシャレなメンズコーディネート条件に必ず必要な2つの種類のファッションとその見分け方とは
またこちらには大人のオシャレの仕組みをカテゴリー事にまとめてご紹介しています。
⇒大人のオシャレなコーディネートに関する仕組み、仕方 記事 一覧