おはようございます。
ファッションスタイリスト兼ブロガーのEiichiです。
今回はチェスターコートを題材にオシャレな着こなしコーデのコツをお話します。
既にコートを持ってる人もこれから新調を考えてる人も、これを読めば自分の手持ちの服などとどう組み合わてコーデしたらオシャレに見えるのか?を再現出来るようになるので是非。
メンズのチェスターコートをオシャレに着こなす3つのコーディネートポイント
まず画像や事例の話をする前にチェスターコートをオシャレに着るための3つのポイントをお話します。
この3つのポイントを把握する事でこの後解説していくチェスターコートのコーデ画像の事例の理解が深まります。
理解する事で自分で実際にコートを使って手持ちの服でコーディネートを再現したり、コートに合わせる服や靴の購入のヒントにもなります。
また3つのポイントを知ることでチェスターコート自体の特徴を掴むことが出来ます。
3つのポイントとは
1 どんなアイテムで合わせるか?
2 どんなシルエットでバランスを取るか?
3 どんな色で合わせるか?
になります。
1 どんなアイテムで合わせるか?
アイテムとはシャツやスニーカーなど個別の服や靴の事です。
ファッションのコーディネートには大きく分けて2つの要素があり、その2つをバランス良く組み合わせる事でオシャレなコーディネートのバランスを取る事が出来ます。
その2つの要素とはその服が キレイめか カジュアルか という物。
キレイめとは簡単に言うとスーツを連想させるカッチリとした大人っぽい服。
カジュアルは反対にパーカーやTシャツなど普段から慣れ親しんだ服になります。
この2つを半々位の割合でコーディネートに取り入れるとオシャレなバランスになります。
こちらに更に詳しく書いてありますので是非読むと更に理解が深まります。
⇒ファッション初心者でも簡単&素早くマスター!!メンズファッションでオシャレに見せる基本的な考え方
ではチェスターコートはキレイめかカジュアルかどちらの要素でしょうか?
答えはキレイめです。
元々は冬にスーツの上から羽織るコートとして合わせてコーディネートする物として作られたコートになるので。
ビジネスシーンでもスーツの上から着用する事が出来るのでチェスターコートはビジネスと私服と兼用する事も可能です。
合わせるアイテムの話に戻ると、チェスターコートがキレイめなのでカジュアルなデニムやスニーカーなどで合わせるとオシャレなコーディネートのバランスになります。
ただスタイリングの印象を大人っぽくしたい場合は他にシャツや革靴などのキレイめなアイテムを少し織り交ぜる事でやはりバランスを取る事が出来ます。
この辺は後で解説する画像の事例で詳しくお話します。
2 どんなシルエットでバランスを取るか?
シルエットとは影絵を表す言葉でありファッションの世界では服の輪郭の事を言います。
簡単に言うとその服がゆったりした形なのか?細い形なのか?になります。
シルエットのバランスとはトップス(上着)とボトム(パンツ)の上下を組み合わせた時の全身の輪郭の事を言います。
自分の全身の影を想像すると分かり易いかと思います。
服の場合、その服の形によってゆったり見えたり、細く見えたりするのでその服を着た時のシルエットと実際の体型のシルエットが違って見えます。
体型を服でカバーするというのはこの事です。
チェスターコートは膝丈もしくは膝よりもやや上位の丈なので着ると体の半分以上の面積を覆う服になります。
なので多少お腹周りが出てもそれをカバーしてくれるという服の形に特徴があります。
また膝丈の長さになると目線が縦になり全身が細く見えるという作用もあります。
現代のメンズファッションはスリムなシルエットが主流です。
なので体型をスッキリ見せる服の形とその上下の組み合わせ方が重要になります。
体型をスッキリ見せる上下のバランスはコチラになります。
このシルエットバランスで考えるとチェスターコートのシルエットはゆったりめな形か細身の形のどちらかになります。
そしてその場合下に合わせるパンツはどちらも細めのパンツがバランス良いという事になります。
そうする事でYシルエットとIシルエットの2つのシルエットバランスを組むことが出来ます。
なのでチェスターコートに合わせるパンツは細身のパンツもしくは細く見せるパンツがベストです。
細く見せるパンツだとユニクロならスキニーやスリムフィットパンツのサイズが幅広いのでそちらとか、後はスラックスなんかは足をスッキリ見せる形のパンツですね。
ちなみにシルエットもキレイめ、カジュアルがあって細身がきれいめな要素でゆったりがカジュアルな要素になります。
3 どんな色で合わせるか?
チェスターコートの場合売られているお店などを見てると主流となる色はほとんど決まっています。
主に 黒、紺、グレー。
コーディネートの色合わせで簡単な考え方はベーシックな色に1色だけアクセントとなる色を混ぜる事。
この場合ベーシックな色は 黒、紺、グレー 白 茶色 などが当てはまります。
コートの色をベーシックなカラーにすれば後の組み合わせが非常に楽に組み合わせる事が出来ます。
なのでチェスターコートを初めて買う場合はこのベーシックカラーのうちのどれかがオススメ。
更に手持ちの服の色もベーシックなカラーであればどんな色の組み合わせで合う色使いになります。
最近だとベージュやキャメルカラーのチェスターもありますが、その場合は他の服の色をベーシックな色にするとバランスが取れます。
色のキレイめ、カジュアルはベーシックな色がキレイめ明るい色がカジュアルになります。
メンズのチェスターコートコーディネート事例
ここから実際の画像を使って事例の解説をしていきます。
先に挙げた3つのポイントを踏まえて記事を読んでいるあなたが再現出来る様なアドバイスも加えていきます。
photo by ZLAY.com
最初に紹介するのがこのコーディネート。
アイテムとしてはチェスターコートにちょっと網目がザックリなローゲージのセーター、黒のスキニーデニムにドクターマーチンのブーツ。
キレイめなアイテムがチェスターのみで他はカジュアルなアイテムになります。
ただ、マーチンのブーツはシンプルなデザインなのでこの様にスキニーの裾にブーツの上の部分を被せてしまえばシンプルなキレイめの革靴っぽくもみえます。
なのでブーツはキレイめに近いアイテムですね。
シルエットは上着のチェスターがややゆとりのあるシルエットに対してスキニーは細身のシルエットなのでYラインのシルエット。
色はコートが紺でインナーのセーターがグレー、パンツと靴が黒と全てベーシックなキレイめ色です。
コーディネートのポイントはスキニーデニムとブーツの組み合わせによる好バランスなシルエットです。
スキニーデニムは裾が絞り込まれるので履くと足首が1番細い状態になります。
このコーデの場合上半身がゆとりのあるシルエットなのでスキニーで合わせた時にカカシの様シルエットバランスになります。
そこに足元の靴にボリュームのあるシルエットのブーツを合わせる事で見た目の重心が上着と靴でバランス良く見えます。
すると体型がよりスッキリ見えてシンプルなコーディネートながらもオシャレな雰囲気を出す事が出来るのです。
このコーディネートを再現するのであればポイントとなるのはブーツでありやはり個人的にはドクターマーチンの3ホールがオススメ。
コチラ
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完全なブーツではなくシンプルな革靴のような形なのでほとんどキレイめなアイテムと言っていい程です。
裾が絞り込んであるスキニーデニムやスラックス、テーパードパンツ、今流行りのジョガーパンツなどほとんどの細いシルエットのパンツと相性良く合わせられます。
筆者も愛用して色違いで2個持っています。
このブーツにインナーのセーターやスキニーデニムはシンプルな物で。
両方ともにユニクロやH&Mなんかのファストファッションで十分ですし、これくらいシンプルなセーターやデニムなら何処でもさほど見た目が変化する事はありません。
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こちらも上のコーディネート同様でシンプルなコーディネート。
変わったのが色ですかね。
ベージュは上品で柔らかい印象を与える色です。
特にこのチェスターコートやテーラードジャケットなどのキレイめアイテムがベージュの場合上品な印象が増します。
アイテムはコートと靴がキレイめですね。
靴はブーツではなくシンプルな革靴なのでキレイめアイテムです。
カジュアルなのがインナーのスゥエット素材のトレーナーとデニムです。
シルエットはコートが細身でデニムも細身なのでIラインのシルエット。
色はインナーのグレーと靴の黒がキレイめ、コートのベージュとデニムのブルーがカジュアルです。
全体のキレイめとカジュアルな要素のバランスで考えるとキレイめな要素がやや上回るのでオシャレで好バランスのコーディネート。
ポイントは靴でキレイめな革靴にした事によってコートのカジュアルなベージュの色とのバランスを中和させている事ですね。
これがスニーカーだと少しカジュアル感が増す印象で若干子供っぽい印象にもなりかねませんから。
これも再現はそれ程難しくはなくシンプルな無地のスゥエットに細身のジーンズを合わせるだけです。
スゥエットは必ず無地で。
まあスキニーデニム持っているならそっちがより良いですね。
靴は上記で紹介したマーチンの様な靴かシンプルな革靴ならOk
革靴の色は茶色とかでも良いですね。
再現うんぬんにまずベージュのコートをトライ出来るか?がポイントなのかもしれません。
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ダメージデニムにスニーカーのコーディネート。
アイテムは上半身のコートとシャツがキレイめ、下半身のデニムとスニーカーがカジュアルです。
シルエットはコートがややゆとりがあってパンツがかなりの細身なのでYラインのシルエット。
色はコートがグレーでシャツが白、パンツが黒でスニーカーも黒ベースにちょっと色が入っている程度の物。
色は全てベーシックでキレイめな配色。
ダメージデニムを履く場合、全体のカジュアルな雰囲気がかなり増すのですがシルエットや色の使い方をシンプルに全てキレイめにした事でデニムのカジュアル感を上手く打ち消しています。
また、スキニーにスニーカーを合わせていますが、スニーカーがかなりボリュームのあるシルエットなのがとても良いシルエットバランスになっています。
これは1番最初に解説したコーデと同じ要領です。
再現する場合はまずダメージデニムは黒を選ぶこと。
ブルーの色にスニーカーだと少しカジュアルな印象に。
白シャツはシンプルな無地なら何処の物でもOkですね。
スニーカーはこの画像だとおそらくはラフ シモンズの物で同じ物を用意するには結構な予算がかかります。
変わりのスニーカーで考えるとボリュームのあるリーボックのポンプフューリーやナイキのエア マックス なんかがオススメ。
リーボック ポンプフューリー
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ナイキ エア マックス
photo by suger-bright
photo by Goody25.com
こちらはパンツがスラックスでスニーカーを合わせたコーディネート。
細身のパンツというとスキニーがデニムが定番ですがこの様なスラックスも細く見えるパンツなのでオススメ。
アイテムはコートとスラックスがキレイめでインナーはちょっとこの画像から確認出来ませんので省略、スニーカーがカジュアル。
色はコートのベージュがカジュアルで、スラックスのチェック柄もちょっとカジュアルな柄。
スニーカーの白はキレイめな色です。
シルエットはコートがゆったりめでスラックスが細めなのでYラインのシルエット。
キレイめなアイテムであるコートとスラックスが上下で組み合わさるとかなり全体的にかなりキレイ目な印象が強くなります。
これはセットアップなどを思い浮かべれば分かると思いますが上下で合わせる事でスーツに近い見え方になるからです。
しかしカジュアルなベージュの色やチェック柄を使う事で全体をキレイめすぎないように見せています。
足元のスニーカーもカジュアルですが色が白とキレイめなので全体のキレイめとカジュアルのバランスは丁度良いバランスになっています。
ベージュのコートで再現する場合は同じくベージュのスラックスか同系色の茶色のスラックスなんかでも同じような印象になります。
更にそのスラックスもチェック柄だとなお良いですね。
スニーカーは白の無地でシンプルなローテクの物であれば何でも良いですかね。
白のコンバースのオールスターとかオススメ。
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次は応用編で帽子やバックなどの小物を合わせたコーディネート
チェスターコートにノルディック柄のセーターにスキニーデニム、スゥエードの革靴、スヌードにリュックのコーディネート。
小物が加わるとその小物もキレイめかカジュアルか要素を考えて全体のバランスを見るのでより複雑になります。
この場合 キレイめなアイテムはコートと革のシューズ、カジュアルはセーターとデニム、スヌードとリュックになります。
シルエットはコートもパンツも細みなのでIラインのシルエット。
色はセーターの柄とスヌードの紫以外全て黒。
一見カジュアルなアイテムが多そうなのですがパッと見それ程カジュアルな雰囲気には見えません。
それはシルエットと色を全てキレイめの要素にしているからです。
この様にカジュアルなアイテムが多くなる場合は色をモノトーンにしたり、シルエットを細身いする事で全体のバランスを取る事が出来ます。
チェスターコートはキレイめで尚且つ全体の面積を締める割合が多いのでシルエットバランスと色をキレイめな要素にすればカジュアルなアイテムは殆どコーディネートに組み込めます。
再現する場合はインナーの柄のセーターの柄をどうするか?ですね。
インナーを柄のセーターにする場合は今だったら白と黒のボーダー柄がオススメですかね。
あとは全てモノトーンのコーディネートにする。
リュックも黒で統一
スヌードはアクセントで好みの明るい色でもOkですかね。
靴はこの画像だとスゥエードの革靴ですがシンプルな革のシューズであればOkですね。
やっぱりマーチンをゴリ押しします。
photo by Сплетник
こちらもキャップやリュックなど小物がカジュアルなコーディネート。
キレイめなアイテムがコートとインナーのニット、カジュアルがインナーのデニムシャツにスキニーデニム、足元のスゥェ-ドのチャッカブーツにリュックとキャップ。
シルエットバランスは細身のコートに細身のパンツでIラインシルエット。
カラーは黒のコートとキャプに紺のニット、グレーのパンツとリュックで全体的にベーシックなでダークトーンのキレイめ色でまとめています。
ポイントはやはりカジュアルな小物使い。
キャップはかなりカジュアルな印象の強いアイテムですがそれをあえてキレイめのチェスターに合わせる事でアイテムのバランスを上手く取っています。
スタイリングではキレイめのアイテムとカジュアルなアイテムのギャップが広ければ広い程そのミスマッチ感が他の人との差別化を生みオシャレに見せる事が出来ます。
ただし、そのミスマッチのコーディネートを上手く他のアイテムと組み合わせるて全体のバランスを調度良いものにする必要があります。
この場合、シルエットが細いのとカラーがベーシックという2つのキレイめ要素をスタイリングに入れており上手くバランスを取っています。
再現する場合、キャップはシンプルなデザインで尚且つ色もベーシックな黒や紺といった色のチョイスがベスト。
キャップ自体がカジュアルなアイテムなので色をカジュアルな明るい色にしてしまうとバランスを取るのが難しいくなります。
後はパンツのシルエットはもちろんですが、なるべくコートのシルエットも細身でIラインのシルエットにするとよりスタイリングがモダンに見えます。
photo by iLuxus.cz
最後は色を使ったかなりの上級テクニシャン。
コートとスラックスがキレイめアイテムでスニーカーとニット帽がカジュアル。
インナーはこの画像だと見えないので外します。
シルエットはコートはややゆとりがあってパンツが細身の形なのでYラインのシルエット。
色が紺のコートにエンジ色のパンツ、赤いニット帽に白いスニーカーに赤いソックス。
このコーディネートのポイントは色。
一見かなり明るいカラーを使っているのに派手ではなく上品にまとまって見えます。
それは上下のアイテムがコートとスラックスというキレイめのアイテムだから。
上のパターンとは逆でアイテムはキレイめなんだけど、色がカジュアルというバランスの取り方。
頭のニット帽の赤もかなりカジュアル感たっぷりなのですが、そこにもう一つ黒縁メガネというキレイめ要素のアクセサリーが加わっているのでいい感じに中和されています。
また、スニーカーの白は明る色ですがフォーマルな色なのでキレイめ色です。
そして赤ソックス。
これは明るい色をつかっているので、これ以上スタイルングに色を増やさないようにあえて帽子の赤と合わせてバランスを上手く取っています。
キレイめとカジュアルの要素を熟知していれば、この様なスタイリングのバランスを取ることも可能です。
ただかなりの上級者ですね。
再現する場合はスラックスを明るい色にする事がポイント。
ただ、こんな色のスラックスは中々無いのでカラーパンツとかでも代用出来ます。
ただその場合は細身のスキニーシルエットが鉄則ですね。
シルエットが細ければカジュアルなカラーパンツでもキレイめな要素がMIXされるので。
ニット帽を明るくカジュアルな赤のような色を使う場合は、インナーシャツとニットの様なキレイめの合わせにしたり、靴を革靴にしたりと何処かでキレイめの要素を増やしてバランスを取る必要があります。
もちろん黒縁メガネがあればそれでも良し。
逆にニット帽の色がベーシックな黒、紺、白とかだった場合はそのままでもOk.
このスタイリングだとニット帽は紺か白でもアリですから。
まとめ
チェスターコートはカジュアルに着崩すみたいなイメージで着るのがオシャレに見える秘訣ですね。
カジュアルなスニーカーやニット帽、リュックとか組み合わせるとオシャレ。
ただし、全体のシルエットのバランスは必ず気を配る。
と言ってもスキニーデニムあれば間違いなしですが。